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さて,次の日の夕時。試合後のこと。遠征先で,阿部は井本を焼肉の店に誘った。勿論,阿部が焼肉店の場所をネットで検索。ぬかりなし。その店は,昭和的なノスタルジーを感じさせる風情のある佇まいである。外観は適度に古ぼけている。それがいいと思う。 阿部は井本と共に入店すると,中の様子をサラッと観察してみる。夕方という時間帯もあってか,客はそれなりに多く入っている様だ。ジュージューと音がなっている。タレの匂いもする。食欲がそそられるではないか。中の様子も,庶民的な昭和の雰囲気。壁にはメニューがずらっとマジックペンで書かれてある。ラーメンもちゃっかりとその中に。店内に置かれてあるテレビは巨人戦を映す。今どき珍しいと思う。ただし。そのテレビはブラウン管のそれではなくて,デジタルで薄型。結構画面がワイドだ。そんなところはだけは,中途半端に郷愁を感じさせない。変な気持ちになる。 阿部は,空いている席をキョロキョロと探す。 「……,あった。おい,井本」 「えっ,あっ,はい!」 「動揺すんなっ,ハハ!」 阿部は,そのような感じの井本に可愛げがあると思う。つい笑ってしまうのも無理はなかろう。阿部は続ける。 「巨人戦を観ながら,ガッツリと肉を食らおうじゃないか。ここに座るぞ」 椅子があるテーブル席である。中央にはもちろんの事,大きいコンロ。阿部は井本と向かい合わせに座る。メニュー表を広げてみる。大きいカツ丼の写真がいきなり目に映ってきた。どうやら最近出されたものらしい。南西の地方で育てられた黒毛豚の肉をふんだんに使っている様だ。脂が適度にのっていて柔らかい肉質であるという内容の文言が添えられている。美味そうじゃないか。けれども,それはあえてスルー。 「……,豚カルビ定食でも頼もうかな。井本は何を頼むんだ?」 井本はおどおどしながこう。 「ぼく……,肉が苦手で……,申し訳ありません。何を頼めばいいか……」 ペコペコと頭を下げているではないか。なんとも気の毒に思えてしまう。これでは仕方ない。阿部は少々考え込んで。 「……,う〜ん,じゃあ。井本! 肉に慣れてみろ。俺と同じものを食ってみるんだ。大丈夫! 全部俺がおごってやる。お前の細い体を肉でぶっとくしてパワー付けるんだ。それで虐めている奴らを見返してやれ!」
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