スレッド
一覧
新規
スレッド
ワード
検索
過去
ログ
ホームに
戻る
ザツダン
掲示板へ
記事観覧
> 記事修正フォーム
記事修正フォーム
題名
名前
コメント
すると。井本の目が,うっすらと潤んでいるのが目に映った。そして。段々と鼻をぐずぐずとしだす。そんな彼は,ゆっくりと,嗚咽しながら口を開いて。 「阿部……,さんが……,初めてです……」 「俺が,初めて……?」 「はい……。今まで僕は,あまり人付き合いに恵まれていなかったので……」 阿部は「うん」と頷く。真剣に,井本の話に集中。井本は続ける。 「こんなに親身になって,僕を助けようとしているのは,阿部さんが……,はじっ,めて,なんです……。本当に……,ありがとう……,ございます!」 「いや,感謝されるほどでもねぇよ……」 阿部は,段々としんみりしてしまう。 それから間もなく。品が届いた。火が付いたコンロにカルビや玉ねぎとか,カボチャとかを乗せる。井本の肉の焼き方を見てみると,なんともか弱く,遠慮気味に見えた。なので。 「なぁ,井本! 遠慮しないで,肉ってのは,こう焼くんだ。俺のを見てろ!」 阿部は,皿に盛られているカルビの山の一部を長い箸でごっそり挟むと,そのままコンロに一気に投入。ジュージュー! 勢いがいい焼き音が響いてきたではないか。 「いいだろう,この音は。食欲をそそられるじゃないか!」 自分でも思う。豪快に肉を焼くのはいい気分だ。 一方。井本はどうやら,見様見真似で肉を焼いてみるようである。彼は箸を思いっきり開いて,肉をごっそりと挟んでいる姿が目に映る。ただし。いくらなんでも少々取りすぎであるのではないか,とも思えるが,そこはご愛きょうとすることにしよう。そして,井本は思い切った表情で一気に肉を投下した。火柱がボウッ! と燃え上がる。びくつく井本である。そのような彼に,阿部は苦笑いするしかない。 さて,ある程度時間が経つと。肉も,野菜も程よく火が通っているではないか。阿部は,タレをつけてほおばりながら井本の食べる様子を見てみる。案の定,細々とした口の動かし方だ。これは男としては問題があると思う。なので。
0文字/1000文字
文字の色
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
イメージ
パワプロくん
矢部くん
猪狩守くん
猪狩進くん
阿畑さん
早川さん
友沢くん
橘さん
六道さん
久遠くん(11,13)
犬河くん(11)
猫神くん(11)
絵里さん(11)
六道さん(制服)
蛇島くん(13)
みこさん(14)
ボール(イラスト)
野球用具
球場1
球場2
球場・喜び
球場・整列
甲子園・外
バッティング
バント
スライディング
ピッチング
キャッチャー
守備
打つ瞬間
審判
応援団
学校
教室
携帯電話
スマートフォン
パソコン
飛行機
管理者用
[
イメージ参照
]
URL
パスワード
(修正不可能)
クッキー保存