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それから,一週間ほどが過ぎた,ある日の事。 阿部慎之助は,足取り軽やかにジャイアンツ球場の廊下を歩く。陽気だ。甚だ陽気だ。 「よ〜っし,もうここまで回復すりゃあ,一軍復帰のメドが立つってもんだ。早く,東京ドームでホームラン打ちてえなぁ〜!」 そのような時である。 ドタドタドタドタ……! 誰の足音であるか,察しが付く阿部慎之助である。ここはちょっと,ドスが効いた声で叱ってもいいだろうと思う。なので。後ろを振り向いて。 「おい,作並! いい年して何贅肉揺らしてドタドタ走っとるんじゃい!」 しかし,作並はお構いなしであるようだ。急ブレーキをかけて,立ち止まり。息を切らせたまま,鬼気迫る面持ちで,捲し立てた。 「そんなことはど〜でもいいんすよ,慎之助兄貴! はぁ,はぁ,はぁ……,井本が,井本が,井本が〜……!」 阿部慎之助は,何事か,と思う。思わず顔が強張る。 「井本に,何があったんだ!?」 「これ,これ……」 作並は,自分のスマートフォンを差し出してきた。阿部慎之助は,すぐさま手に取り,画面を確認する。SoftbankのSMSメッセージ画面に表示された文言を読んだ瞬間,慎之助は,凍り付かざるを得なかった。 今まで,お世話になりました……。 如何にも,察しがついて余りある文面であることは論を待つまい。 阿部が,後から作並から聞いた話によると。簡単にはこうであるようだった。 前日に,井本は先輩や後輩の選手たちから,甚だしくリンチを受けてしまったらしい。その理由は,自分。即ち,阿部慎之助がらみの嫉妬であるようだ……。 阿部は,ロッカー・ルームの壁に,万力を込めて拳を叩きつけるより他はなかった。やはり,自分は無力なのか。チームを引っ張る精神的支柱とはなんであるか,兄貴分とはなんであるか……。苛まれるより他はなかったのだ。その三日後,阿部は失意のうちに,一軍に昇格。そして。その日の東京ドームでのナイトゲームでは,即スタメンマスク。東野を徹底的に引っ張っていき,完封させた。打っては二本塁打を含む猛打賞。しかし。これっぽっちも嬉しくはあるまい……。
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