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やることを果たしたあさみは俺の口から指を引っ込める。 ……満足げな表情なのは構わないけど、俺の唾液が若干どころではなく付着した指を舐めるというのは……それも嬉しそうに。 まあ、もう、なんでもいいけれど。 あさみの指という抑止力がなくなり、俺は舌先で味わうにとどめていたウイスキーボンボンを噛み砕こうとする。 が。 「こ〜な〜み〜くんっ!」 やけに嬉しそうに笑顔を浮かべたあさみが近付いてのを見て、口元に入れた力を弱める。 どうしてなのだろうか、というと、その笑顔が――陳腐な例えだが――地上に舞い降りた天使のように可愛かったからでもあるし、赤子のようにハイハイで進むあさみに戸惑ったからでもあるし。 ……パーソナルスペースのパの字も無いほどに接近されたからでもあるし。 「あ、あふぁみ、ふぃかいふぃかい」 「えへへ〜〜!!!」 比喩でも何でもない、目と鼻の先にあるあさみの顔が、俺に『あさみ、さっきから何回「えへへ〜!」って言った?』というような思考を奪い取る。 しかしあさみは進軍をやめる気配はない。おもむろに口を開けると、そのまま。 俺が加えていたウイスキーボンボンに、かぷりついた。 当然、唇が押し当てられて。 ついでに、柑橘系のいい香りとか、柔らかな感触とか、熱とか、そういうのも伝わってきて。 つまるところ、俺はポッキーゲームをされていた。 ポッキーゲームと違うのは、ポッキーではなくウイスキーボンボンなところと、先端から始めるのではなく、唇がくっつく距離から始めるところ。 ……そして、比較にならないくらい甘く、熱く、酔うところ。 それがチョコレートによる甘さなのか、アルコールによる熱さと酩酊なのかは黙秘させてもらうが。 そんな感じで、俺が変な甘さと熱さと酩酊感を味わっていたとき。 ふと、あさみが、先程までと違うことに気付いた。 というのは、あさみの目が、きちんとこちらを向いているということで……。 「………………ぁ」 「……………………」 「ああああああああああああああああああ!!!!!」 「今更我に帰るのもやめような……」 突然近くで叫ばれて、キーンとなった耳を揺らしながら、俺は力なく呟いた。
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