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6月5日、夏の大会がどんどん迫っている。だが、思ったように力がついてくれていない。 本格的に始めた時に比べれば良くはなっているが、このペースではダメだ。俺の望んだ姿にはなれない。 今日も練習後にグラウンドに残り、ネットへ投げ込みをしていた。 ワインドアップのスリークォーターからストレートを投げ込んだ。 右手から放たれたボールは俺の狙った右打者のアウトローではなく、高めのボール球になるコースへ抜けていった。 「くそっ! 全然ダメだ!」 トレーニングにより、球速は130キロを計測することもあるようになった。だが、コントロールが全然良くならない。狙ったコースに一切行かない。それに加え最近は球速もあまり出ていない感じがする。 「愁、また残ってるのか」 後ろから声を掛けられたが、その声で剛だと分かった。 俺は剛の方を向かず、すぐ横に置いてあるカゴの中のボールを一球取り、再び投球動作に入りながら言った。 「時間がないからな」 その直後、剛が俺の肩を掴んだ。 「明らかなオーバーワークだ! 投げすぎで夏の前に壊れるぞ! 」 確かにここ二週間くらいは毎日のように200球以上投げている。 ……でも、俺がここまでやってきていない分を考えたら、まだそれでも足りない。 「構わない。……夏までに仕上がらないくらいなら、壊れたほうがマシだ」 俺は後ろの剛を横目で見ながら言った。剛は他人の事だと言うのに何故か怒ったような表情をした後、顔を伏せた。 「ダメだ。お前はここで壊れちゃダメなんだ……」 最初の「ダメだ。」というところからは声が小さくて聞こえなかった。何を言ったのか聞こうとすると剛が顔を上げて言った。 「これから練習は俺とやるぞ! 明らかなオーバーワークならそこでストップさせる! でも、必要以上には止めたりしない……。どうせ止まらないんだろうからな」 この時、色々な可能性が頭を巡った。良い事から悪い事まで、しかし、剛とならば良い事の方がはるかに多かった。 剛ならば、信頼できる。 「剛、今更だが俺は甲子園を目指してる。今までサボってきて何言ってるんだって思うかも知れない。でも本気なんだ」 「今更なんてない。お前と俺ならやれるよ」 これが夏に神奈川県に旋風を巻き起こすコンビが誕生した瞬間だった。
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