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野球部の部員の中でも大柄な人が、準備を終えて、ゲージの中に入っていった。 思わず、手を顔に当てる。手の平に顔の暖かさが伝わってくる。 あの人の番だ! 今から打つ人は、緑川勇気(みどりかわゆうき)。 渚東高校野球部3年生で、野球部のキャプテンをしていて、大きな体と爽やかな笑顔がキュートな先輩だ。 話したことはない。 野球部で飛び抜けて人気で、誰でも知っているほどの有名人で、噂では、ファンクラブまであるらしい。 内気な私は、先輩の目の届く所はおろか、ファンクラブにさえ入る勇気はない。そもそも、私なんかが、と思うわけで。 だから、ここから見ているだけでいい。 先輩はキャッチャーと言うポジションをやっているらしい。 普段は、お面をして、ピッチャーと言う人のボールを受けていて、顔が見えない。 この練習が始まるときが、1番のチャンスなのだ。 野球部の練習は、朝練と午後があって、つまり2回見られる機会がある。 でも、午後だと美術室には他の部員がいるし、みんな帰った後だと、都合よく先輩を見られるとは限らないのが辛い。 やっぱり、朝のこの時間が、私にとって格別に幸せなひとときなのだ。 そうやって眺めているうちに、始業5分前のチャイムが鳴った。 野球部は早々と朝の練習を終えていた。慌てて窓を閉め、カーテンを閉じた。 美術室の鍵をしめて、そっと思う。 ――また放課後、見られますように。 高校2年。 私は、きっと、恋をしている。
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