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「そう言えば、構想は進んでるの?」 永井先輩は窓からこちらに向きなおして言った。 その問いかけに、私は肩をびくつかせた。背中が冷たい。嫌な汗が吹き出た気がする。 痛いところを突かれた、と思った。 私は、正確には美術部員の面々は、夏に開かれる絵画コンクールの作品を描こうとしている。 「あの、か、考え中です」 しどろもどろしながらの答えに、永井先輩は、眉をひそめた。 「本当に大丈夫なの?」 永井先輩はとても聡明だ。成績はトップクラスだと聞いたことがある。 私の作品が全然進んでいないことに、気づいているんだろう。 だから、部長として心配して、私に声をかけてくれているんだと思う。 「しっかりしないと間に合わないわよ。時間はあるようでないんだから」 永井先輩の作品へのこだわりはすごい。 勉強もして、美術部の部長もして、良い作品も作っている。私なんか、全然かなわない。 そんな永井先輩を、みんなは信頼している。 でも私にとっては、厳しい。 今回のコンクールのテーマは『夏』だ。作品の締め切りもずばり夏だから、まだまだ時間はある。 今はアイデアを練る段階なのだけれど、正直あせっている。 でも、何とかしなければと思えば思うほどに迷路に迷い込んでしまう気がする。 他の部員の人たちは、アイデアに困っている様子なんてちっともない。 もう下書きとかデッサンに入っていたりする子もいる。 自分だけ置いていかれてるように感じて、あせればあせるほどダメだとは分かってる。 分かっているけれど、それでも無理矢理しぼり出そうとして。 キャンバスに向かえば何とかなると思っていたのだけれど、その見積もりは甘かったらしい。 これが甘いものだったら、カロリーから値段と分量の計算までばっちりなのに! 絵を描くのが辛いなんて、いつから思うようになったんだろう。 構想段階から進まないなんて、なかったはずなのに。
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