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窓の外からは「バッチ来い!」とか「ナイスピッチ!」とか元気な声が聞こえていた。 連日、グラウンドでは渚東高校野球部の厳しい練習が行われているらしい。 私には絶対無理だな、と思いながら、床に落ちたパレットを手に取った。 描きたいものが全くないのか、と問われれば、ないわけではない。 ――それは、パレットを落としてしまった理由でもある。 煮詰まったから気分転換、と自分に都合の良い理由をつけて。 そして私はここから見える校庭で練習をする野球部をちらちら眺め出すんだ。 視線の先には、緑川先輩がいる。 誰かに何かを疑われたら「やっぱり夏といえば、スポーツですよね」と答えも用意している。 ――そんな言い訳は通じないと分かっているのだけれど。 私は、緑川先輩をキャンバスに描いてみたい。 でも、そんなの作品にはなりえない。浮ついた気持ちを作品になんてしちゃいけないんだ。 「イメージは浮かんできてはいます」 苦し紛れだけど、そう答えるより他はなかった。 「それだけじゃ、作品は完成しないのよ」 永井先輩の言葉が、私の心をえぐるように届く。やっぱりダメだ、私。 「キャンバス、真っ白じゃないの」 永井先輩は私の後ろに回りこんできて、言った。 「はい。えっと、真っ白なのは、テストだけでいいんですけど」 シーンとした。笑えない。笑えなさすぎて、泣けてきそうだった。 永井先輩はすごいけれど、私はそんな風にはなれない。 やっぱり私は、絵も、美術部もやめたい。
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