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体がはじかれてしまってバランスがくずれた。つんのめるようにして踏ん張る。 「いった」 思わず声が出た。つま先とふくらはぎが痛む。さすろうとかがんだとき、上から声が落ちてきた。 「気をつけろ、ブ」 うわあ! この人絶対『ブス』って言いかけた! そりゃあ私は可愛くないですよ。丸いですよ。どんくさいですよ。 振り返って、「でも」なんていい返せない自分が情けない。 「気をつけろ」 すいませんの『す』がでかかったとき、その人の脳天に、香奈ちゃんの腕が振り下ろされた。 「いってえ!」 女の子とは思えない豪快な香奈ちゃんのチョップに、その人は頭を抑えた。 「それが先輩に対する口のききかたかあ! 赤星(あかほし)のくせに!」 どうなんだ、と香奈ちゃんがすごむ。突然の香奈ちゃんの様子にびっくりしたけれど、かえって冷静になってしまった。 なんで香奈ちゃんは、私が先輩だと分かったんだろう。 赤星と呼ばれた人を見れば、泥に汚れたユニフォームを着て、頭には帽子をかぶっている。 あ、野球部の後輩か! 「すんません、上田先輩」 「ウチに謝ってどうする!」 「すんません。あと、赤星のくせに、は関係ないと思うっす」 「口答えするのはどの口だあ? 今日のウチは怒るぞ?」 香奈ちゃんの手が赤星と呼ばれた人のほっぺたをぐいと挟んだ。勘弁してください、と声が漏れてる。香奈ちゃん、怖いよ。 「あの、そこまで怒ってくれなくても」 おそるおそる言うと、香奈ちゃんは「雫が言うなら」と言ってその手を離した。 「ほれ、謝るのはこっちでしょ」 「いや、ぶつかってきたのはそっち――すんません」 香奈ちゃんにぎろりとにらまれて、赤星と呼ばれた人は、頭を下げてきた。 「あ、いや、良いよ。ぶつかったの私からだし、勝手にこけそうになったのも私だし」 「雫は優しすぎるって」 「そんなことない、と思うけど。ところで、野球部の一年生なんだよね?」 「そう。赤星一志(ひとし)って言う生意気な一年坊主」 あまり背は高くない。少しそばかすのあるよく日に焼けた頬はぶすっとしたままで、赤星っす、と彼は名乗った。
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