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「あ、横井雫です」 ぺこりと会釈する。彼と眼が合った。堀の深い顔立ちで、なんとなく外国人風に見える。 まじまじと見られて、目をそらしてしまう。なんでそんなに見てるの。なんか私の顔についてるの。 すると赤星君もすっと顔をそらしたのを感じた。 「ウチと同じ二年生。先輩だからね!」 「はあ」 「なんだ、その興味のなさは。雫はすっごい絵が上手いんだぞ」 「香奈ちゃん、それ全然関係ないから」 本当に、何の自慢にもならない。もう、出来るはずもない。 「自分帰るんで」 赤星君は大きな鞄を軽々と右肩にかかげた。 「みんなもう帰ったの? 早上がりでも結構自主練してる部員いるでしょ」 「キャプテンと副キャプテン以外は帰りましたよ。自分も相手させられたんですけど、投げすぎると肩やられちゃうんで」 「あー加減知らないからねえ」 「監督に走りこみも言われててしなきゃならないんで、お先っす」 「おー頑張って!」 お疲れ様でした、と言って赤星君は帽子を取る。額から汗がひと粒流れる。夕日に、きらりと光った。 帽子をかぶりなおして、背を向けたところで、赤星君は立ち止まった。 「そう言えば、横井先輩。四階の――美術室か。あそこから自分らの練習いつも見てますよね?」 顔から何か飛び出るかと思った。 なんで知ってるの? いや、なんでそんなこと言ったの? 「朝練の時間なんて自分らの他に学校来てる人なんてほとんどいないんで。 一箇所だけ校舎の窓あいて、そこに人がいたら気づきますって。あ、あと自分、目がいいんすよ。 どっかで見たことあるな、って思ったんすよね」 赤星君は「じゃ、失礼します」と言って、走っていった。 香奈ちゃんが、けがするなよ! と去りゆく背中に声をかけた。 「一年生なんだ。大変そうだね」 香奈ちゃんに何か言われる前に、私から話しかけた。 「そ。あいつ生意気だけど、期待の新入生、ってやつなの」 香奈ちゃんは少し得意げな声で答えた。 「そうなんだ。どういうところが?」 私が聞くと、香奈ちゃんは私の目を真剣に見た。 「――将来の、エース候補」 ごめん、どうすごいのか分かんない、って言ったら、香奈ちゃんにそれはもうがっくりされた。 「もういい! そんなことより早く行こう!」 香奈ちゃんに手を引かれながら、私は校門を出てバス停へ向かった。
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