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「えーと、香奈ちゃん、これはどういうことですか」 歌って遊べるところ、と言っていたのに、女二人でパンチングマシーンの前。まったく分からない。 「あのさ、さっき告白したって言ってたよね」 うん、そして、振られてしまった。 「振られちゃったのは、仕方ないと思うんだ」 香奈ちゃんは、鞄から財布を出した。花柄の可愛らしい財布だ。 「でも、その理由がさ」 百円玉を投入口に入れて、ぽんぽんとボタンを押す。 「進路も決めてない女とは付き合えない、だって。何をそんな現実語っちゃてるわけ?」 手にグローブをはめた。足を開いて右手を顔の横に構える。 「男だったら夢を語れって話じゃん。他に好きな人がいる、ってのなら分かるよ?」 ステップを踏んで右腕を引く。左手を脇に抱え込んだ。 「ウチは! いったい! 何に負けたんだ!!」 パンチが的にあたって、画面の映像がひずんだ。 そして、香奈ちゃんがもう一発放ったところで、私たちに嫌な視線が注がれた。 女の子がパンチングマシーンを相手にしていたら、異様に映るに決まっていると思う。 「あ、あのー、香奈ちゃ」 「あー、すっきりした!」 香奈ちゃんは、グローブを外して、こちらに向き直った。 「スカッとしたー」 香奈ちゃんは大きく息を吐いた。にっこり笑ってVサインを作ってる。 液晶モニターには、大きな蟹の化け物が映っていた。船をはさみで切断しようとしたところで結果が出てきた。 倒せてないじゃん、と思ったけれど、あまりに香奈ちゃんがすがすがしげな顔をしていたので、口にするのはやめておいた。 「ホントはそいつぶん殴ってやろうと思ったんだけど、さすがにそれは出来ないし。 ありがとね、付き合ってくれて。あ、いや、付き合わせちゃってごめんね、か」 ロータリーを歩きながら香奈ちゃんが手を合わせた。 「別にいいよ。香奈ちゃんのパンチ見てたら、なんか私もすかっとしたし」 「良かった。ドン引きされるかと思った」 引いたって言うよりは、理解できなくて戸惑ったと言ったほうが正しい。 でも、香奈ちゃんは嫌なことがあっても、こうやって切り替える方法を見つけて、実行出来てしまう。 それが、うらやましかった。 「ちょっとは、ね」 「ごめんごめんって。じゃ、いつものところに歌いにいこっか! 今日はRINで!」
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