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これはきっと夢だと思った。そうじゃないなら幻だと。 目と鼻の先、こんな近くに緑川先輩がいるなんて、そうに決まってる。 「キャプテン、お疲れ様です」 香奈ちゃんが緑川先輩のほうにかけていった。 こっそり頬をつねってみると、しっかり痛い。――夢じゃない! 緑川先輩は、駅に隣接したファストフード店から出てきたところみたいだった。 きっちりと刈り上げられた坊主頭に、ちょっと濃いめの眉がりりしい。 日焼けしたその肌にタートルネックのアンダーシャツをまとい、何でも包んでしまいそうな大きな体とその腕。 辺りはもうすっかり暗い。 お店の周りは明るいんだけど、緑川先輩自身が、キラキラ輝いて見えた。 ああ、このまま先輩の目の前に飛び出して、お疲れ様です、と声をかけたら。 きっと君誰、と言われちゃうから、横井雫ですはじめまして、と元気にはきはき言って。 これはぶりっ子だと思われてもいいから、いやそれはダメだけども、でもニッコリ笑って。 私と先輩の身長差は30センチくらいはあるだろうからきっと上目遣いになるしいいアピールになっちゃったりして。 先輩は私に突然可愛いねと言ってくれて、手を差し出してくれちゃったり私も自然と繋いで。 それからそれから。 なんて、想像が一気に駆け巡った。ヤバイ。私、テンパってる。 頭も足も宙に浮いたようにふわふわしてる。そんな私を香奈ちゃんが現実に戻してくれた。 「雫! 何してるの、こっちおいでよ!」 私は、緑川先輩を見ないようにしながら、香奈ちゃんのそばに駆け寄った。 「自主練あがりですよね?」 「そう。んで、小腹がすいたからちょっと軽く」 香奈ちゃんの問いに、少しハスキーな声で緑川先輩が答えた。 やばい声までかっこいい。 「あそこのハンバーガーショップのコロッケバーガーおいしいですよね。でもいいんですかー、そんなの食べて」 「いいよ、その分動くから。帰って素振りでもするさ。と言うかマネージャーまで和也(かずや)みたいなこと言うなよ」 香奈ちゃんと緑川先輩が話してる。私も話したい。 でも、無理。無理だ。でも何か言わなきゃ。何か言わないと、緑川先輩が帰ってしまう。 「あ、そう言えば黒川(くろかわ)先輩は一緒じゃないんですか?」 香奈ちゃんがまた緑川先輩に聞いた。 「あいつは先に帰ったよ」
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