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緑川先輩は腕を組みながら困ったもんだ、となげいた。 「家に帰って秘密特訓とか?」 香奈ちゃんは、これは違うか、と一人納得しだした。 「ないだろうな。キャッチの俺なしで特訓はない。エースなんだからちゃんとして欲しいのに」 「でも今日は練習自体は早く終わる日ですしこの時間までやってたのなら問題ないでしょう?」 「まあな。だけど最近あいつ付き合い悪いんだよなあ。上田はこんな時間まで何やってたの?」 「遊んでました!」 香奈ちゃんが答えると、緑川先輩は、やれやれというように首を振った。 「複数人だからって、女だけでこんな時間までってのは感心しないな。あ、そっちの子は大丈夫なの?」 香奈ちゃんは大丈夫ですと答えながら、ね、と私に同意を求めてきた。 でも私は、体が固まってしまっていて何も言えない。 「そういう意味じゃなくて、話についてこれてないんじゃないかってこと。さっきから気になってたんだけど」 緑川先輩がそう言ったから、香奈ちゃんは私の顔をのぞき込んできた。 「なんでもないけど、野球部の話はよく分からないから」 答えた私の声はどんなだっただろう。震えてたかも。 「内輪の話でごめんなー。えーと」 「横井しじゅくです」 かんだー! 香奈ちゃんが、声をあげて笑った。緑川先輩も釣られるように、くすくすと笑う。 「おもしろい子だなー」 うう、恥ずかしい。でも、緑川先輩の笑顔が見れた。そう喜んでいたときだ。 急に頭が大きな何かで覆われた。驚いて視線をあげると、緑川先輩の腕が私の頭に伸びてる。 鼻も頬も耳も顔どころか体中が熱くなった。周りから見たら、ゆでたこみたいになってるんじゃないだろうか。 「あ、あの」 そう言いかけると、急に頭を覆っていた感覚が消え去った。 「はい女の子の頭を気安く触らない! セクハラですから!」 香奈ちゃんが怒り出した。 「そうか? ちっちゃいな、って思って。つい」 「つい、なんて考えだからダメなんです! 勘違いする子もいるんですから! 何の気もないのに、この前もあったでしょう!」 香奈ちゃんがどこかの先生に見えてきた。 「悪い悪い。と、じゃあ俺帰るわ。お前らも気をつけろよ」 「まったくもう。お疲れ様でした」 香奈ちゃんはあきれたように緑川先輩を見送った。 「あの、香奈ちゃん。私も、勘違いした子――かも」
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