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「まじで?」 香奈ちゃんは、驚きながら言った。 こくりとうなづくと、もう一度「まじで?」と確かめてきた。 「――まじ、です」 だって、朝練の時間にまで合わせて見ている憧れの先輩だよ? そんな人に頭をなでられるなんて、夢のようだ。 「そっか。そっかあ」 香奈ちゃんはそう言って、ケラケラ笑った。 「どうしてちょっと嬉しそうなの?」 「雫がそうだなんて聞いてね。雫って、すごく奥手そうだし、聞き専だったから」 確かに、香奈ちゃんとは一年生からの付き合いだけれど、そういう話はしたことはなかったな、と思った。 「でも、よりによって緑川先輩かあ。さっき言ってたことだけど、ちょっと鈍感なのよね」 「それは大丈夫。憧れてるだけだから」 香奈ちゃんだったら、「恋は動かなきゃ!」と言いそうだったけれど、『そっか』とだけ言った。 私と緑川先輩は天と地ほども離れていて、言っても仕方のないことなのは、明白だろうと思う。 香奈ちゃんに分からないはずがない。 「じゃあ、止めないほうが良かったね。憧れの緑川先輩と触れ合えて。もうこのままどこかへ連れてってーみたいな?」 「香奈ちゃん」 なんともなく、二人でケラケラと笑いあった。 「横井さん!」 突然呼ばれて、香奈ちゃんともども振りかえった。 永井先輩だ。 「あなた、何してるの」 目が合った瞬間に、永井先輩は言った。その目は、笑っていない。 返事に困っていると、香奈ちゃんが横から一歩前に出た。 「遊んでましたけど、何か?」 口調がとげとげしいのは、香奈ちゃんも永井先輩の雰囲気を察したのだろうと思った。 永井先輩は、きっと怒ってる。 「あなたは?」 「雫の友達の上田香奈です」 永井先輩は香奈ちゃんを上から下まで見渡した。 ジャージにウインドブレーカー姿の香奈ちゃんを見て、何を思ったのだろうか。 永井先輩はため息をつくと、香奈ちゃんから視線を外して、私を見た。ぐさりと刺さるようで、痛い。 「私は、帰りなさい、とは言ったけど、遊びなさいとは言ってないわよね?」 はい、と私が答えると、香奈ちゃんが割って入った。 「ちょっと何なんですか。雫の親か何かなんですか」 「悪いけど、あなたはちょっと黙っててもらえる?」 急に、世界の空気の成分が、変わってしまったように感じた。
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