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「はよ」 口に手を当てながら、誠二(せいじ)が言った。こいつは、私の1つ下の弟だ。 長めの髪には外はねのパーマがかかっていて、部屋の明かりに照らされてほんのり茶色い。 誠二はけだるそうに頭をかきながら、私の横を通り過ぎて、冷蔵庫に手を掛けた。 私とは違って、背が高い。視線を逸らして食卓についた。 「そうだ。姉ちゃん」 軽く無視して、スクランブルエッグをごはんに乗せる。我が家はごはん派なのだ。 食べるのにちょっと時間が必要だしパンでいいのに、って思う。ちょっと重いと言うか硬いんじゃないだろうか。気分にも、胃にも。 「姉ちゃん姉ちゃん姉ちゃん姉ちゃん姉ちゃん姉ちゃん」 「うざい!」 ちょっとむせてしまったじゃないか。おまけに卵もひとかけら落としちゃったし。 「だって、返事しねえし」 椅子に座る私よりはるかに高い位置から見下ろすようにして誠二は言った。 「なんでアンタに丁寧に返事しなきゃならないのよ」 弟を見上げるなんて姉として情けない。 「ふーん。ま、いいや」 全く気にしない様子で、誠二は私の正面に腰かけた。 「で、何よ」 「朝から窓あけるのやめてくれ」 何言ってるんだろう、と思った。ごはんを口に運ぶ箸が止まった。口を中途半端にあけて間抜けに見えるかもしれない。 「姉ちゃん、聞いてるのかよ」 誠二は、私と同じようにごはんにスクランブルエッグをかけているけれど、その上にさらにしょうゆをかけた。 兄弟だなって思うけれど、やっぱり違う。 「姉ちゃんの部屋、確実に臭いって。 俺、部屋の窓あけてんだけど、姉ちゃんもあけるとにおいが回ってくるって言ってるだろ。 だから、あけないでくれよ」
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