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2 「まず初めは……37番」 スピーカーから流れてくる音と共に、ゼッケン37の男が歩き出した。 彼は、茶髪で、俗に言うイケメンな顔立ちをしていた。 バットをケースから抜くと、その足でバッターボックスに入った。 「いよいよだね……」 「まずは、お手並み拝見でやんす」 彼は打席に入り、足場を作った。その後、バットを空高く上げ、投球を待つ。準備が出来たと分かると、2年生の投手は、ためらいなく、その腕から白球を繰り出した。 少しスリークォーターよりのフォームから投げられた球は、外角低目へと、綺麗に吸い込まれる。 「ストラィーク!」 審判の響きある声が、グランドに響いた。 ゆうに140kmは出ているであろう速球。 小波は、さすがだな、そう感心していた。 そして、打席に入ると、そのスピードも、もっと速く感じるのであろう、そう考えていた。 しかし、打席の男は、何の恐怖も抱いていないかのように笑みを浮かべ、またフォームを整えた。 「あいつ……笑ってやがる」 小波は、気がつくと声に出していた。 おそらく、このことは、誰もが思っていることであろう。 2年生投手は、ムッとした表情を浮かべながら、2球目を投げた。 なめるんじゃねぇ――そう言うかのような、内角高目への速球。 普通の選手なら、140km中盤の速球が来ただけでびびるところだが、彼は違った。 トップから最短距離でヘッドを走らせる。 腰の回転をぎりぎりまでこらえ、ミートポイントに引き込み、そのあとは、一気に腰を回転させ、手首を返す。 このことにより、もっとも根元に当たりやすい内角高めの球も、しっかりと芯に当てることができていた。 「何!」 2年生の投手は、困惑の表情を浮かべながら、打球を見る。 打球は、内野の頭をゆうに越え、外野の頭さえもぎりぎり越える当たりとなった。 「ツーベースヒット」 審判が、打球を見た後、大きな声で言った。 スピーカーの男は、それを聞いた後、満足気な声で、打者の男に言う。 「よし、合格だ。お前、名前は」 スピーカーの声を聞くと、男はバットをしまい、上を向いて答えた。 「梅田圭、外野手です」 その瞳は、もっとどこか遠いところを見つめている――梅田を見ながら、小波は感じていた。
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