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少しの空白が、場を支配する。 その後、スピーカーの男から、声が聞こえた。 「よし、合格だ」 「えっ?」 小波はすぐさま振り返り、何故だという表情で男を見る。 スピーカーの男は、それを察知してか、自ら話し始めた。 「中々良い反応だった。だから合格だ、名前は?」 突然流れてゆくことに、ついていけていない小波。 しかし、どうやら自分は合格できたらしいと悟ると、小波はなお唖然としながら、答える。 「小波勇気、遊撃手です」 「よし、がんばれよ。次……」 そのまま打席を出ると、急速に抜けていく力を感じながら、矢部のいるほうへ向かった。 「すごいでやんすね! よく当てたでやんす!」 「え、あ、あぁ。ありがとう」 徐々に”こと”を理解してきはじめた小波。平静さも、取り戻し始めた。 同時に、ここで野球が出来るんだ、という喜びも覚え始めていた。 「次、42番」 「あ、おいらでやんす。いってくるでやんす」 スピーカーから声が聞こえ、矢部が打席へと向かい始めた。 42番は、矢部のゼッケン番号だ。 しかし、矢部が打席で戦っている間、小波はそれを見ていなかった。 先ほどの猪狩との試合を、振り返っていたのだ。 自分でも、よく当てられたな、そう思う一打席だった。 最後の集中力でずっと挑めれば――反省もあるが、収穫もある一打席だったと、小波は振り返る。 そんなことを考えていると、矢部が小波の元へ戻ってきた。 どうやら、すでにテストを終えたようだ。 「ふぅ、でやんす」 「あ、矢部君、終わったの? ごめん、見てなかったよ。どうだった?」 靴紐を、矢部は結びなおす。 そうしてまた立ち上がり、矢部は、キリッとした表情で、自慢げに答える。 「1球で、合格を決めてやったでやんす」 「え、ほんと!? すごいじゃないか!」 小波は興奮気味に矢部へ話す。さらに、小波は続けた。 「どこへ打ったんだい?」 すると、突如矢部は元気をなくし、俯き気味で答えた。 「死球で出塁でやんす」
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