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先輩たちの悔し涙を目の当たりにした夏も過ぎ、8月下旬には二学期に突入しようとしていた。 秋の手前は少しくらい涼しくなってくれよと思っていたものだが、そんな淡い希望は千年に一度と謳われる猛暑によって打ち砕かれた。……しかし近年は残暑が厳しすぎやしないだろうか。摂氏30℃を超える猛暑日が続き熱中症患者が病院に運び込まれる現状はまさに異常である。閑話休題。 ……さて、そんな地獄のような暑さの中で野球の練習なんてことをすれば一体どうなるだろう。ちなみに俺は死ぬことも可能だと思っている。 根性論は絶滅危惧種だが、現状未だに野球部の練習はキツい。きっと俺は将来『なんであんな苦行を積んでいたのか』と思うに違いない。実際もう既にそう思っている。 「久志(ひさし)ー。そろそろ練習やで〜」 突如聞こえてきた声に一瞬思考を停止させられる。振り返れば、先日新しく主将に指名された親友の山部公一(やまべこういち)が教室の後口に立ち、笑顔で手を振っていた。声も笑い方も能天気な奴め。主将という役職はこれくらい神経が図太い奴のほうが務まりやすいのだろうか……? 「今日も結構暑いよな……」 既に荷物を一杯に詰め込んでおいたエナメルバッグを肩に担ぎながら言うと、流石の公一も同感だと言わんばかりに苦笑いしながら頷く。 「今日も大阪は33℃らしいで。まあ、久志みたいな奴にとっては練習が嫌になるような日やな」 「うるせぇ。炎天下の練習なんか、世の大半の高校球児は嫌に決まってんだろ」 「いや、俺は結構好きやけどなあ。大変やなあ、久志」 それはお前が特殊なだけだろうが。公一はマイペースな部分が強いので、会話している内に一方的なペースに引きずり込まれることになるので、俺はそろそろスルーを決め込むことにした。 昇降口までやってきたところで、再び公一は口を開く。能天気だった横顔は少しだけ真剣味が増したように見えた。 「まあ頑張ろうや。エースの有沢久志(ありさわひさし)が嫌々で練習してたら、後輩らにも悪影響やぞ〜」 能天気に見えてちゃんと主将をしているらしい。……確かにエース(予定)の俺がこんな体たらくじゃ、士気も下がるというのは分かる。 「……わかったよ」 そう言って外に出て『やっぱりキツそうだなあ』と思ったのはここだけの話だ。なお、間に合わん模様。
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