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第66話〜荻野と茜〜 荻野達は時間を忘れるように遊び、気がついたら既に時間は3時ごろだった。 「今何時だ…?3時…か。結構遊んだな」 紅は更衣室のある建物の外壁にある時計の時刻をみながら言う。 「え?もうそんな時間?まだまだ遊びたいけど、そろそろやめるか…明日の練習に響くし」 橘は名残惜しそうに言う。 荻野達は更衣室で私服に着替え直し、江ノ島の駅前のお店で昼食をとってから解散となった。 その後、女性陣は喫茶店に入る。 恵理は喫茶店に入るとおもむろにガールズトークを始める 「ねぇ、あっかね〜ギノッチとはどういう関係なの〜?めっちゃ話してたし仲良さそうだけど〜」 恵理の顔はにやける、相変わらず恋話は好きなようだ。 茜は恵理をやや振り払うようにして 「え?浩一君とは友達だよ?」 茜は何を今更という感じで答える。 「えぇ〜?その割にはさぁ、茜もギノッチも下の名前で呼んでるし、ギノッチに関してはちゃん付けだし…それ以上の関係に見えるなぁ〜」 恵理はグイグイと質問攻めをする。 茜はクスリと笑い、苦笑いを浮かべる 「ん〜…それにはちょっと訳があってね、私と浩一君が同じ中学校出身なのは知ってるよね?」 茜はメニュー表を見ながら言う。 「幼なじみっていうやつ?」 甘奈はようやく会話に入る。 「ううん、幼なじみとはちょっと違うかな…?浩一君は最初違う中学校にいて、中1の夏頃に私のいる中学校に転校してきたの。」 茜はクビを横に降ってから言う。 「ふ〜ん、って中1の夏!?何が合ったの!?いくらなんでも速くない!?」 恵理はここはリアクションとって当然のごとくに驚く。 茜は小さく頷く 「うん、私もびっくりしたよ、三崎から横須賀だもん。転校の理由が家の関係見たいなんだけど…それにね、浩一君は最初、転校当初から直ぐに学校来たわけじゃないの、1,2回来て辛かったのかすぐに学校来なくなっちゃったの」 茜は当時のことを思い出すかに言う 「で、その後いつから来れるようになったの?」 甘奈はスマホをいじりながら聞く。 「ん、1年の冬…かな?年明けてから。」 茜はコーヒーとミルクをかき混ぜながら言う。
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