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3月31日 日曜日 当日 楽天生命パークでの五回の表。二死満塁で,秀行の目の前向こうの右打席には,四番・ショートの姫路瑞樹(ひめじ・みずき)。秀行は,右バッターボックスに入る前に,素振りをしている姫路の様子を見ているが,こう思う。唾を飲んで。 ……,バットが風を切り裂いている。空気が分断されているかのようだ。それにしても。空気は,いくら姫路さんに切りつけられても,懲りはしないな……。 武者震いしている自分自身を,秀行は感じている。 間の悪さを,弟の正は感じたのだろう。キャッチャーマスクを上げて,内野を集めて,こちらに小走りで向かってきた。 正は,ミットを口に当てながら,こちらに話しかけてきた。冷や汗をかいているようである。 「兄さん,これだけは言っておく。サークルチェンジをすっぽ抜けさせないように,お願いします。姫路さんには,緩急は通用しないようです。フォーシームと,高速カーブのみで,組み立てます」 了承することにしようと思う。首を縦に振っておこう。 「分かった。お前だけが頼りなんだよ」 すると,後ろにいる二塁手の藤田さんが。 「センター返しをしてくるだろう。ゴロだったら,いい所で守っている俺だから大丈夫。気にするなよ」 頼りがいのある先輩の力強き言葉である。 更に。浅村が。 「おめー,一体何やってんだよ。しっかりしろよ。球数は?」 「……,100球です」 「……,っ,それでよく,無死四球で0に封じることが出来てるよな。天才か!?」 「すみません……」 各自,守備に着きなおした後で,正は,外角低めにかなり外れる算段である「高速カーブ」をサインした。 秀行は,首を縦に振った後で,額やこめかみに冷や汗を感じながら,セット・ポジションから,投げた。 ……,姫路は,何らお構いなく,コントロールミスな球を,強烈に轟かせつつ,その打球は恐らく,センターオーバーだろう。 秀行は,悟り顔で,無言でいいと,立ち尽くしながら思った。 オコエが,しっかりと,フェンス際で追いついてくれた。 秀行は,嬉しいと思ったが,オコエは「いいから」とだけ,言ったので。 終
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