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…潤が帰った後… 潤:ただいまー 母:おかえりなさい。どうだった?部活動。 潤:良かったよ。この高校ならやっていける。 母:そうなの。良かったわね。 潤:晩飯なに? 母:今日はステーキよ。 潤:やったね! …その頃、朝比奈宅… 朝比奈:この本を持って帰った訳だが… 朝比奈は、「水神家の至宝」と「水の鎮魂歌」をこっそり持って帰っていた。 朝比奈:取り敢えず「水神家の至宝」から読むか… ……… 水神 懸は米国野球の歴史を変えた。2年目で年俸は単年6億という前代未聞の額を叩き出した。 しかし、彼の人生は順風満帆とはいかなかった。 6年目終了後、彼は母国に帰らざるを得なくなってしまった。 日露戦争の開戦である。 日露戦争時、彼は陸軍から招集がかかってしまう。 そして、1904年4月12日… 彼は、「戦死」という形だけが名誉の非業な死を遂げてしまう。 日本では報道として取り上げられなかったが、米国では一面に載るほどの大報道となった。 彼の死は米国の野球好きの多くの人々を悲しませたのである。 その後、彼の子、水神 雪翔が米国野球入りし期待されたが、目立った成績を残せなかった。 懸は伝説のまま終わったのである。 その後、水神家の血縁は現在不明であり、分家も分かってはいない。 水神家がもし今も血縁が残っているならば、子孫が野球の天才として誕生するかもしれない。 私は、この記録を残し、この本を読んでくれた人が、水神家の血縁を探してくれること、また、水神家と関わりが深い人である事を期待する。 1942年 3月24日 匿名 朝比奈:…
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