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御村の執念のテキサスヒットを受けて,御村と同様,胸を撫で下ろした隆浩だったが,その安堵はすぐに緊張感へと変わった。 1死1塁。飯田の凡退後,なんとかサヨナラのランナーである御村が出塁。カープとしては,なんとしても御村をホームに返したい場面である。 「……隆浩は,北島との対戦成績があまり奮っていなかったな」 腕組みをし,バッターボックスに向かう隆浩を見つめながら清水が呟いた。 「対北島の打率は2割を切っています。ここは堅実に送らせて,大引で勝負するべきかと」 「……そうだな」 広島打撃陣の対戦成績と,現時点の調子などをほぼ把握し尽している打撃コーチの高橋。彼の意見具申を受け,清水はサインを伝達した。 ――バントか。 「まあ,そうだよな」と隆浩自身も納得しながら,ここで勝負に行かせてもらえない己の未熟さにも悔しさが募る。 ここで長打を打てれば,御村の足ならば問題なくホームを狙えるだろうが,何もできずに凡退してチャンスを広げられないのは最悪のパターンである。 生還率を高めるためにも,御村を2塁に送るのはかなり大切なことだ。 バントの構えをとる隆浩。そして,北島は御村を目で何度か牽制したのち,クイックで第1球を投じた。 インコース高めにコントロールされたストレート。隆浩は仰け反りそうになりながらも必死でバットを合わせたが, チップとなった打球はバックネットへと吸い込まれていった。 「くそ……当て損なった……!」 一般的に,インコース高めの球はバントするのが難しい。相手バッテリーもそれを理解したうえでの配球なのだろう。 そして2球目,次の球もインハイに投じられた……と思われたが,手元で外角へと変化した。高速スライダーである。 虚をつかれたような形となった隆浩。今度はボールの上に当ててキャッチャーの後方へと転がった。 「……北島への苦手意識が,バントにも出てきているな」 清水は渋い顔で眉間をつまむ。 「私には,確実に決めなければならない,と気負ってるようにも見えますよ」 長い現役生活で自らもそういった状況を経験している高橋。難しそうな顔で唸る。 しばらく経ってから,清水が唐突に腕組みを解き,コーチャーにサインを伝達した。 「打たせるんですか?」 「苦肉の策だ。こうなったら確実性より一撃を願おう」
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