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――つくづく情けない…… 堅実に送るためのバントすら満足にできず,追い込まれてからのヒッティング指示。 隆浩は,チームの戦術を確実に遂行しきれない自分を責めていた。 「奴は今,何の違和感もなく1軍のグラウンドに立っているが,所詮はまだ高卒新人だ。技術もそうだが,なにより心が未熟なんだ」 清水は遠いものを見るような目で続ける。 「プロで安定した結果を残そうと思うのなら,まずはあからさまな苦手意識を払拭することだ」 清水も現役時代は打者である。日本球界初の4割台を期待されたほど安定して高打率を誇った清水。 しかし,そんな彼でもプロに入って数年間は鳴かず飛ばずの日々を送っていた。 技術的には,すぐにでもそれなりの成績を残せるものを持っていた清水だが,打席に入ってからの心の持ち方が未熟だった。 隆浩を,かつての自分と重ねて高橋に語った清水。そればかりは経験を積むしかないと括り,隆浩を見た。 「さて……プレッシャーで押しつぶされるか,それとも一皮剥けるのか……それはお前次第だ」 ヒッティングの構えで考え込む隆浩。しかし,考えをまとめる暇もなく,北島は第3球目を投じた。 外角に外れていくカーブを辛うじてカットしたが,まるでヒットを打てるイメージが沸いてこないといった様子である。 ――どうすれば……どうすればいい……? 何の考えもなく,北島の第4球目を半ば惰性で打ちにいった。しかし無論,そんな様子で良い打球など飛ぶはずもなく, インハイを引っ張った隆浩の打球は井浦の守るサード方向,ファールグラウンドへ力なく打ちあがった。 井浦がファールフライを追いかける。しかし,高く上がったフライは際どい所でスタンドへと吸い込まれていった。 安堵した隆浩は一度打席を外し,ヘルメットを脱いで熱を帯びた息を吐き出した。 身体から迷いを追い出そうとしているかのように,長く,大きく深呼吸を繰り返した。 そして,打席に戻ろうとヘルメットを被り直した刹那,後方から空気を切り裂くような轟音が聞こえてきた。 緊張で意識が張りつめていた隆浩がその音の方向を振り返ると,そこにはネクストバッターサークルでバットを振る一人の男がいた。 大引である。
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