スレッド
一覧
新規
スレッド
ワード
検索
過去
ログ
ホームに
戻る
ザツダン
掲示板へ
記事観覧
> 記事修正フォーム
記事修正フォーム
題名
名前
コメント
〜36話・戦慄の交流戦〜 「あいつ……また日本新記録出しやがったのか……」 ロッカールームでアイスを片手にスマホを睨む飯田は,これから交流戦で相見えるであろう相手に戦慄していた。 現在まで,日本球界での最高球速はロッテ・天海の164km/hだったが,その天海がまたしても日本新記録を1km/h更新したのである。 「よぉ飯田。何見てるんだ?」 そこへ,かつて162km/hの日本記録を保持していた工藤が歩み寄ってきた。 工藤は飯田よりも3歳ほど年下であるが,飯田の意向で同い年かのように振る舞う間柄になっている。 「パ・リーグの速報だよ。天海が165km/hでまた日本新だと」 それを聞いた工藤は,「驚きはしたが半ば予想はできていた」といったような複雑な表情で椅子に腰掛けた。 「165km/hか……俺が言うのもなんだが,すごい時代になったよなぁ……」 工藤は天井を見上げながら,悟ったような目をして呟いた。 160km/h。それはかつて日本の速球派投手なら誰もが憧れた数字であり,未知の領域でもあった。 しかし,近年のスポーツ科学の発展は凄まじく,工藤含め様々な投手が160km/hの壁を突破するに至った。 が,そこからさらに先,170km/hの到達すら現実味を帯びさせてしまう天海に対して,工藤はただただ呆然とするしかなかった。 「でも本当に分からないもんだよなぁ。お前が162km/hを出すのは納得できる。それに見合った体格してるからな」 工藤は身長193cm,体重97kgを誇る筋骨隆々のエースであり,その剛腕から投じられる速球の球威は凄まじい。 一方で,件の天海は186cmと日本人投手としては高い分類ではあるが,その割に華奢でとても165km/hを投げるとは思えない。 「たぶん,ボールへの効率のいい力の伝え方が体に染みついてるんだ」 工藤曰く,天海の真骨頂はストレートの精度の高さにあるという。 天海のストレートは,ボールの回転軸が水平面に対しほぼ垂直であり,これはマグヌス効果の恩恵をフルに受ける。 そして,膨大なスピン量と相まって極限まで失速の抑えられたボールは,一般的な投手と比べれば浮き上がっているも同義である。 「でも,だからこそ攻略のし甲斐があるってもんだ」 飯田の言葉に,工藤も笑みを浮かべ「そうだな」と頷き返した。 こうして,今年もセ・パ交流戦は幕を開けるのであった。
0文字/1000文字
文字の色
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
イメージ
パワプロくん
矢部くん
猪狩守くん
猪狩進くん
阿畑さん
早川さん
友沢くん
橘さん
六道さん
久遠くん(11,13)
犬河くん(11)
猫神くん(11)
絵里さん(11)
六道さん(制服)
蛇島くん(13)
みこさん(14)
ボール(イラスト)
野球用具
球場1
球場2
球場・喜び
球場・整列
甲子園・外
バッティング
バント
スライディング
ピッチング
キャッチャー
守備
打つ瞬間
審判
応援団
学校
教室
携帯電話
スマートフォン
パソコン
飛行機
管理者用
[
イメージ参照
]
URL
パスワード
(修正不可能)
クッキー保存