個別記事閲覧 Re: ズダダン! ごらく部 パワプロ詩会開催中 名前:ファイター・ドクトリン日時: 2014/11/17 20:02 No. 19
      
 では、ファイターの即興詩を投稿。

 「哀愁のダイジョーブ博士」

 作・ファイタードクトリン

 
 ダイジョーブよ、今度の手術の成功率も35%で問題ないか。

 私のこのいつもの問いかけに、彼は自信を持って答えた。

「ダイジョーブ、ダイジョーブ35%パーフェクトね!」

 全然ダイジョーブじゃねぇじゃねぇか!

 こんな体たらくの博士によって、どれくらい多くのパワプロ顔の青少年たちが葬り去られていったのだろう。

 その度にいつも、彼はこういうのだ。

「科学ノ発展ニハ犠牲ガツキモノデース」

 ダイジョーブよ、君は天才スポーツ医学者なのであろう?

 何故、何故、オペを改良して、成功率を上げようとしないのか。

 今までの、「科学の発展のための犠牲」というものは一体何だったのか。

 医者として怠慢そのものではないか!

 しかし、何故か、今日も、ダイジョーブの手術の依頼は後を絶たない。

 何故なのか。

 たまには成功する、いや、「成功してほしい!」という、藁にもすがる思いで、訪れる野球凡人達、パワプロ族。

 そして、今日も、悲壮なハイパーオペが始まる。

 手術の直前に、私は患者に問いかけた。

 どうして、このような、人生を棒に振るかもしれない手術を受けようと決心したのか。

 すると、彼は、微笑みかけて、こう答えた。

 「何故って……、そんなの、『ロマン』があるからに決まっているじゃないですか!」

 何だろう、なんと心地よいほどの響きなんだろうか。

 ……、よし、分かった。

 オペの成功を祈る。

 君の幸運と科学の発展にかけてみよう。

 終