Re: ズダダン! ごらく部 その二 リレー・ストーリー大会! 名前:ナナシ日時: 2015/02/18 23:06 修正4回 No. 25 |
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- 日毎に早くなる秋の夕暮れはやがて訪れる冬を彷彿とさせるように、澄んだ空気に冷えをもたらす。ジョグの運動にあわせて吐き出す息が白く、ほっほっと声をにじませながら、歩道を小気味よく駆ける。
市街地の国道を一直線に走り抜け、川沿いへ向かう道との交差に差し掛かったところで、進路を変えた。 全身に負荷をかけ火照った身体と、吸い込んだ晩秋の少しばかり凍えた風とが体内で混ざり合って上手い具合に中和される。長いスパンで走り抜いている割には心地良さを伴いつつ両足のステップを刻んでいるのは、そんなわけからくるのであろうと思う。
先ほどまでのチェーンの飲食店や雑貨屋が続々と立ち並んでいる景色とは打って変わって、今度は河川敷が脇目に見え始める。風に吹かれる度、生い茂る草々や突き出た木々は鳴き声のような唸りを発していた。静寂にほんの少しのアクセントを加える分には、趣がある情緒の演出を買って出ているのかもしれない。なにぶんこの感じは満更でもないのだ。 心が少し高揚としたからか、ふと高校時代の、ここの河川敷での出来事が脳裏に蘇った。 左腕から放たれる渾身の快速球。迎え撃つもあえなく空を切る一振り。それが3回。伸びやかなワインドアップから足を上げ、淀みなく流れる一連の投球フォームは、間近で見ようが映像越しで見ようが、天才と銘打たれるに相応しい大器を兼ね揃えていた。 その左腕の持ち主は、今しがた俺の目の前ですれ違おうとしていた。
俺にとって一番嫌だったキザな奴。 俺の高校時代の一番のライバルだった奴。 俺が3年間相手して一度も勝てなかった奴。
猪狩守。弱冠20歳にして日本球界を背負って立つ猪狩カイザースのエースが、俺と視線が合った手前で立ち止まった。 身体があの時のような熱さに立ち返るように、熱を帯びて末端まで伝っていく。自然と足が止まったのは、恐らく気のせいではない。俺が待ち望んでいたからに違いないのだ。 プロの舞台で対面する前に、一度は会いまみれておきたかったということを。
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即興なため文章の質のほうが少々心もとなく見えてしまうのは申し訳ないです。 こんな感じで次の方、いかがでしょうか。。。
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