Re: ズダダン! ごらく部 その四 リレー物語・その二 名前:アチャ日時: 2015/09/21 21:16 No. 7 |
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- さて、やるか。
暑さもやわらぎどこか寂しさを感じる秋の夜。今日は金曜日、いわゆる華金だ。今日は遊んで帰ろう。いやどこかで呑んで帰ろう。
いい店はないかとガヤガヤした通りを歩いてると次第に人が少なくなっていく。どこからからいい匂いがする。その匂いを頼りに道のはずれをさらに奥へと歩く。いったりどれくらい歩いたのだろうか。すっかりお腹は減ってしまった。ここはどこなのだろう。すると目の前にポツンとした居酒屋がある。先ほどと同じ匂いがする。
空腹もありこの店にしようと暖簾をくぐるとからんからんと音が鳴る。
「へいらっしゃい」 気前のよさそうな店主が客に気付き声をかける。
私は店主と少しやり取りをした後席に案内され着席する。
鞄を置き、メニュー表をウキウキしながら開く。
メニュー表を見て先ほどの匂いの正体に納得する。
注文を決め、店員を呼び出す 「すいませ〜ん、さんまとごはん大鉢、後ビールを1つ」 楽しみにしながらオーダーをする。
5分から10分待つとごはんやビールとともに焼きたてのさんまが運ばれてくる。
まずはビールを一口飲む。ビールは体に染みるように美味く疲れた体を癒してくれる、そのような感じに包み込まれる。
さて、次はさんまだ。冷めないうちにいただこう。 醤油と大根おろしに付け、さんまを一口、口へと運ぶ。さんまの程よい油と大根のシャリシャリ感が絶妙にマッチして美味しい。ごはんが進む。ビールもさんまにいい具合にあい、いつも以上に美味しく感じる。旬の魚と飲むお酒は涙が出るぐらい美味しい。この感じを思うたびに日本に生まれてきてよかったと思う。
今は春夏秋冬と四季があるうちの秋。皆様も秋の魚秋刀魚を贅沢に召し上がってみてはどうでしょうか。
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