Re: 雑スレ158 バレンタイン 名前:ファイター・ドクトリン 日時: 2016/02/14 13:44 No. 75
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それと,話が変わるが。
ウチの親父は親切なので,カント著「活力測定考」の紹介論文を紙に刷って俺に渡してくれた。厳密には俺へのプレゼントだ。
ただ,申し上げるとすれば,この活力測定考とは,その紹介論文にも書かれてある通り,デカルト派とライプニッツ派に分かれていた力の測定方法論の論争を,カントなりに調停しようとしていたが,それは数々の誤謬(ごびゅう)があり,しかも,その前にフランスの哲学者のダランベールが,「活力測定の方法を二つの立場から説明したに過ぎない」とし,学術的には解決に向かっていたものを論じたに過ぎないもので,大変お粗末なものなんだ。
けれども,これに関してはそのことを問題にするのではなく,あくまで「カント自身の発想法」を研究する意味では,価値があるとされている。そういうそのカントの処女作は,そのように位置づけられているものなんだよ。
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