Re: 雑スレ163! 揺れる世界情勢 名前:ファイター・ドクトリン 日時: 2017/05/16 15:59 修正1回 No. 3
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我が日本の自衛隊が敵基地攻撃能力を持つことができるか否かについて、ざっと俺の意見をまとめておくぞ。
まず、その能力を持つにあたって、少なくとも三つの大きな制約がある。
第一に、能力的問題
第二に、法的(そして憲法上の)問題
最後に、イデオロギー上の問題
まず、能力的問題に関してだ。
我が日本の防衛体制はあくまで「専守防衛」だよ。先に成立した法律により、日本はあくまで法的には集団的自衛権の行使を限定的に行使できるようになったが、それにより、敵基地攻撃能力という「遠距離作戦能力」を保有したとは言えない。
今の自衛隊はあくまで専守防衛の原則により、我が国の領土、領海、領空の防衛に特化された能力を保有している。航空自衛隊の戦闘機、海上自衛隊の潜水艦、護衛艦、陸上自衛隊の戦力にしても、その意味では世界でも指折りのハイレベルな戦力を持った超強力な「軍隊(任意)」であるが、遠距離戦などは想定したことがないので、そのような能力は皆無なんだ。
続いて、法的問題であるが、これは最後に挙げたイデオロギー上の問題にも被るわけなんだよ。
何故なら、国内外には、やれ「護憲だ」「九条を守れ」「軍国主義への回帰だ」とか声をでかくして主張する勢力がわんさかいる。それがイデオロギー(観念)による支配になり、また、それが法整備にも響く。日本の外交・防衛政策においては重たい問題であるのだ。これからもな。国論を二分、分裂させることにもなりかねんぞ。
よって、以上の理由から次のことが言える。
我が日本は直ちには敵基地攻撃能力を持つことは不可能だ。
そのうえで、俺は考える。将来的には日本はその能力を持つべきだろう。周辺の安全保障環境がそれを物語る。その意味では急務となるだろうよ。
ただし、乱暴な真似は出来ない。腰を据えて議論しながら法整備、能力整備をしていくしかあるまい。
以上。
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