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ロックされています  レ・リーグ バルカンズ編  名前: 高倉  日時: 2012/06/26 20:04    
      
俺も小説書きます!
まだまだ荒削りですが・・・

よろしくお願いしまーす!
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ロックされています   −二− 第7話 春季キャンプ!!  名前:高倉  日時: 2012/07/07 11:36 修正5回 No. 7    
       
青い空!緑色の芝生!でっかいグラウンド!
ただいま俺たちは、都会から遠く離れた暖かい土地で、いい大人が朝から夜までずっと泥だらけになりながら練習し続け、しかも娯楽も限られているという夢のような春季キャンプを行っている。……正直きつい。春季キャンプの練習メニューにはいろいろあるが、今現在俺がやっているのは―――投げ込みである。

春季キャンプといっても、キャンプ序盤のほうはあまり投げ込まない。せいぜい3〜40球程度である。それがシーズンが近くなってくると、60球、70球、100球と投球回数が増してくる。そうして、はじめてシーズン準備が整うということだ。
なのに現在の時点で70球以上投げ込みをしている奴もいる。芦谷翔だ。こいつは見事ドライチで選ばれたゴールデンルーキーで、最速151kmを投げれるらしい。いったいどれくらい速い球を投げるんだろう。そもそもどんなピッチャーなんだろう。てな感じでマスコミの注目もそれに一点張りだ。ただ、このゴールデンルーキーに対して、ちょっと意地の悪い見方もしなくはない。いくらブルペンですごい球を投げれることができても、実戦になると通用しないピッチャーがこの世界はごまんといる。そんな奴より実戦を経験している俺たちのほうが上だ!と。少なくとも、今この瞬間だけは。(いつ越されるか分からないけど)にしてもマスコミの注目はこのゴールデンルーキーに一点張り、おかげで俺たちは忘却の彼方。しょうがないから投げるだけ!

……はあ、俺もゴールデンルーキーになれないものかねぇ。
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ロックされています   8話 紅白戦!!!  名前:高倉  日時: 2012/07/07 16:20 修正1回 No. 8    
       
春季キャンプもそろそろ中盤。そろそろこのキャンプの練習の成果が出てきたんじゃないか、と思える今日この頃―――

「紅白戦……ですか?」
「ああ、そうだ。そろそろキャンプも中盤。練習の成果も出てくる頃だから、一回ここで紅白戦をやってその練習の成果を見てみたいんだ」
という監督の一言で始まったこの紅白戦。チームを二分割して、お互いの戦力を同じぐらいにしたはずの紅白戦。しかし、どういうわけかこの試合は白組のワンサイドゲーム。紅組先発投手の勇村がなんと白組猛田に満塁弾を打たれ、その後もパカパカとタイムリーや本塁打を打たれ、気がついたら七回終わって7−0、紅組は7点ビハインド。ここで、紅組はなぜか大卒4年目の俺を登板させることに。敗戦処理だろうか。ま、試合に出してくれただけでありがたいけど。
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ロックされています   10話 vsフル  名前:高倉  日時: 2012/07/10 19:30 修正4回 No. 10    
       
OK、OK。状況を整理しよう。
俺達紅組チームは白組チームに対して7点ビハインド。現在7回表。ノーアウト満塁、バッターは昨季本塁打王を獲得したフル=ハート。ホームランが出れば11−0という11点以上点差がつけられる公式戦でもあまり見ないような事態になってしまう。
そんなときに大卒4年目、一軍登板経験がほとんどない俺の起用。おい、紅組首脳陣。
しかも相手は昨季本塁打を44本打って本塁打王を獲得したフル=ハート。おい、紅組首脳陣。

ぶつぶつ文句言っても仕方がない。こうなりゃ開き直るだけだ(そうでもしないとやってられない)。

そう自分に言い聞かせつつ、投球モーションに入る。いまさらだけど、「ホームランを44本打った男」ってすごい威圧感を感じるんだな。並のピッチャーだったらこの場面、ホームラン打たれて即KOだぞおい。ま、俺は並以下だけど!あはははは!

――ビュッ

ん。

――バシィッ!

なん…だと…。俺が…フルを空振らせただと?いや、それより!今すごくいいボールがいった!スピードガンでは決して出てるほうじゃなかった!なのに明らかにボールが伸びていった……。こんな感覚はプロに入って初めてだ……。

ひょっとしたら今年、俺は大ブレイクを果たすんじゃないか?
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ロックされています   11話 ファイターさんの好きなキャラが・・・  名前:高倉  日時: 2012/07/13 19:14  No. 11    
       
カキーン!
「お?」
「やったでやんす!ホームランでやんす!
猛田君が満塁弾打ってくれたおかげで4−7になったでやんす!」
                 ・・・
・・・そう。4−7になった。
結局フルは三振。『ど真ん中スローボール』
というリードになすすべもなく、見逃し三振。
・・・あいつのリードは疲れる。心臓に悪い。
ファイターさんが「猛田君が好き」と言ったから
活躍の場を増やされた猛田やネタキャラの矢部よりまし
『主人公だから活躍の場ができるというのも結構ひどいと思うでやんすけどねぇ・・・」
・・・・・・・・・・このテレパスめ・・・
勝手に人の心読むな・・・
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ロックされています   12話 ネタキャラ 修正版  名前:高倉  日時: 2012/07/18 19:54 修正1回 No. 12    
       
・・・矢部、お前は何しにプロ野球選手になったんだ?
スコアを見ながら、俺はつぶやく。
紅白戦での矢部の成績は、
『4打数2三振。・・・2つ併殺。』
・・・・・ひどい。
猛田の成績も確認してみる。
『4打数1本塁打2三振1併殺4打点。』
4打点があるだけまだいいと思う。
矢部と違って!
・・・しかし、矢部にこのスコアボードを見せても、何も動じないと思う。
鳥にPSPを見せてもなにも動じないのと同じだ。
だが、それでも俺は訊きたいことがひとつある。
「お前、クビ大丈夫なのか?」
・・・案の定、矢部はこう答えた。
「大丈夫でやんすよ〜。ダイジョーブ!」
「本当に大丈夫だと思っているのか?」
「もちろんじゃないでやんすかぁ〜何をそんなあせっているんでやんすかぁ?」
「・・・げん」
現実逃避だな、という言葉をこらえていると、
矢部がため息をついた。
「・・・じゃ、おいらの打席でやんす・・・」
・・・なんなのだろう。今一瞬だけ矢部がめったに見せないシリアスな顔をしていたような・・・
俺は手元のスコアボードに再び目を向ける。
・・・「2回と1/3回投げて、対戦打者7人。
4奪三振、2ゴロ、1フライ。」
俺の成績だ。自分でもくすっと笑うのがわかる。
・・・よし。
「ただいまでやんすぅ・・・」
「早かったな。」
「ジャストミートしたのにボテボテのショートゴロだったんでやんすよぉ・・・」
・・・・・・『矢部昭雄 5打数0安打。2三振2併殺1ゴロ』



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ロックされています   13話 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・←手抜き  名前:高倉  日時: 2012/07/26 19:30  No. 13    
       
「・・・結局、ノーヒットだったでやんす・・・」

紅白戦も終わって、俺たちは今選手寮にいる。
・・・・しかし久しぶりの更新だというのに重い言葉から始まったものだ。

まぁ、それはともかく・・・・
俺はそこそこな成績残せたんじゃないのか。
「2回と(以下略。12話にも乗ってる。)」だ。

・・・・ランナー一人も出していないし・・・
自責点ゼロだし・・・まさに
「大活躍だな。」
「・・・誰がでやんすか?」

あ。

「い・・・言っちゃってた?」

「なるほど。桜島君は自分が活躍できたことを自慢しようとしていたんでやんすね。」

どうやら矢部は自分が活躍できなかったせいで
相当苛ついてるようだ。・・・

「・・・・・・・桜島君。」
静かな口調だ。

「なんだ?」


「おいらと・・・俺と久しぶりに・・一打席勝負しないでやんすか?」
「一打席勝負?・・・なんでまた。」

「・・・認めたく・・・・・・でやん・・」

「え?なんて言った?」

「・・・・・とにかくやるでやんす・・・」

そう言うと、矢部は俺の手を引っ張り、俺を無理やり公園に連れて行った。

このときは気づいていなかったが、後々にわかった。「ああ、俺は地雷踏んだんだな」と。
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ロックされています   14話 知らないうちに参照200!  名前:高倉  日時: 2012/07/30 20:01 修正2回 No. 14    
       
「・・・・・」

「本当に・・・やるんだよな?」

「手加減なし、でやんすよ。」

「・・・ああ、分かった。」

中学以来か。こうして・・・矢部と・・・この公園で・・・野球を・・・やっていたのは。

「行くぞ。矢部。」

「・・・・・・」

懐かしいな。あの頃は・・・。矢部に・・・・ホームランを打たれたこともあったよな・・・

「早く投げるでやんす。」
催促された。
「ああ。投げるから。ちゃんと集中してろ。」

小声でそういう言うと、俺は投球モーションに入る。
・・・昔から、矢部との勝負は、ど真ん中一本だった。

矢部は、直球勝負を心から楽しんでいた。・・・様に俺には見えた。

遊びだったのだ。矢部との一打席対決は。

それが・・・なんだ。今日はいつものハイテンションな口調ではなく、静かな口調で勝負を申しこまれた。

なんなんだろう。これは。

そういうことを思いながら、俺はボールを投げた。

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ロックされています   15話 ・・・  名前:高倉  日時: 2012/08/03 18:11 修正1回 No. 15    
       
ブン!!!!

・・・・・・・と、ものすごい音がして、バットが空を切った。

ストライクだ。・・・・矢部が、こんな大振りをするような選手だろうか?

俺は、2球目を投げる。

・・・また、すごい音がする。

力みすぎだ。しかし、あの音ならバットに当たればもしかしたら場外に行くかも・・・

そんなことを考えていると、何だかぞっとしてきた。

俺は矢部にはこんなにパワーがあったのか、と驚いたが、まぁよく考えたらバットに当たらなければいいんだよな、と思い直した。

・・・それが誤算だった。俺はスローボールをよりにもよってど真ん中に失投してしまい、その絶好球を、矢部は逃さなかった。

カッキィィィィィン!

という、ものすごい音があたり一面に響いた。
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ロックされています   16話 やっぱり・・・  名前:高倉  日時: 2012/08/11 17:48  No. 16    
       
打たれた。矢部に打たれた。もう、こんなことはないと思っていたのに。

・・・何が原因だ?俺はなぜ打たれた?

分かっている。打たれた原因は。
強打者と戦う時、あのように考えてしまうから抑えれないんだ。

キャッチャーがリードしてくれると、しっかり無心で投げられるのに・・・

所詮俺は、キャッチャーのリードに頼ることしかできないピッチャーなんだ。

ガク、と膝を落とす。と、矢部が近寄ってきた。



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ロックされています   20話 ああ19話の話はひどい出来だ  名前:高倉  日時: 2012/09/01 06:00 修正2回 No. 20    
       
春季キャンプ最終日。

それは、開幕1軍か2軍かが決まる日だ。

・・・だからなのか?矢部が凄く監督にアピールしてるのは。

いつもその位アピールしてれば1軍も夢じゃないんだがな。

猛田は?
あぁ、いたいた。あいかわらず強振打法しかしていない。去年打率1割台なのにあいつは治す気がないのか。

おお、監督から集合の声がかかった。早くしろと言う怒声が響き渡る前に、とっとと行かねば。
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ロックされています   22話 苦笑  名前:高倉  日時: 2012/09/30 07:54  No. 22    
       
「オイラ、選ばれるでやんすかね?」

その矢部の言葉に、俺は苦笑で返す。

ちなみに矢部のオープン戦の成績は15打数4安打6盗塁だ。

開幕一軍は絶望的ではないがまぁ無理だろう。

が、

「ああ〜緊張するでやんすぅ〜」

と、この快楽主義だ。

苦笑いのまま、

「ちゃんと監督の話は聞いとけよ。」

と言う。ま、そう言う俺も全然聞いてないのだけれど。

早く開幕一軍、発表してくれよ。

「では、これから開幕一軍を発表する!」

おい。言ったそばから。

おお、名前言い始めたよ。えーと?

小林、永田、桑井、勇村、高井、栗山、高清水・・・

小林とか言う人、1年間山ごもりしてプロ野球でも通じるようになってから球団テストにでも受けたのかな。

後に球界を席捲する小林選手はここから始まる。かも知れない。

そんな馬鹿なことを考えていると、猛田がよってきて、

「今、芦谷呼ばれたよな。」

と言われた。そうなの?全然聞いてなかったけど。

・・・一年目から開幕一軍デビューできる選手と3年目なのに一軍昇格できない俺・・・。

いやいや、頑張らないと。
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ロックされています   23話 久しぶりの短編でごわす  名前:高倉  日時: 2012/10/06 06:56  No. 23    
       
芦谷が呼ばれた、六道が呼ばれた、フルが呼ばれた。

じゃあ俺は?もちろん呼ばれなかったよ・・・

もう「開幕二軍」と結婚しようかな・・・。

そんなふざけた事言っていないで二軍なら二軍でがんばって一軍昇格すりゃいいじゃない!

よっし!これからも頑張っていくぜ!
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ロックされています   24話 お久しぶり。  名前:高倉  日時: 2012/10/17 19:19  No. 24    
       
外は雨が降っている。もう、3日連続だ。
梅雨の時期だからだろうか?

今は、午後の2時。ちょうど移動中だ。(もっとも、我がバルカンズは親会社が貧乏なため、2軍の移動方法は新幹線ではなくバスなのだが)

2軍…というと響きは悪いが、仮にもプロ野球選手なんだ。ここまで来るのにも相当道のりはかかったんだが。
だが、やはり2軍選手になるためにプロ野球選手になったのではない。

やはり、1軍で活躍したい。したいのだが…

「おう、桜島、何考えてんだ?」

「考え事しているのはいつもの事でやんすけど…

何考えているでやんすか?」

おい。お前ら。うるさいぞ。

それにこれは考え事じゃないぞ。

その…何と言うか…独り言だ。
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ロックされています   25話 亡き王女の為のセプテット  名前:高倉  日時: 2012/11/13 20:06 修正1回 No. 25    
       
そうこうしている間に球場についた。

先程も書いたが、二軍の移動方法は主にバスだ。
だから非常に時間がかかる。

移動するのに一日も費やさなければならない。

そして、今日がその日。要するに今日は移動日な訳で。

「しかし、」

ん?矢部?

「久しぶりの本拠地でやんすね!」

ああ、そうだな。

「今日は試合がないからなぁ。休んで明日からの試合にも備えていこうぜ。」

うんうん。そうだよな。本当はそんな場合じゃないだろうが、俺も休みたい。というのも、

昨日までずーっと試合だったのだ。昨日で12連戦。

しかも明日からまた9連戦だ。いくらプロ野球選手でも、ゆっくりしたいときもあるのだ。
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ロックされています   −3− 26話 最高の手法  名前:高倉  日時: 2012/12/07 21:47 修正1回 No. 26    
       
天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず、という。
また、天は二物を与えず、とも。
これらの言葉が妥当だとするのなら、天は綱紀粛正しなけれはならないだろう。ひと一人の価値が、地域によって異なる現状はどう言いつくろっても否定できないし、二物どころか片手に余るほどの才能を与えられた人間も間違いなくいる。俺たちみたいな凡人がそのような天才の活躍を見て妬んだり羨んだりするのと同時に、俺にも実は何か才能がなどと思うのは日常の風景だが、それって虚しいことだよな。

6月の下旬。頑張市民球場で、腐れ縁の矢部昭雄にそんなことを話した。すると矢部は、
「全くでやんす。おいらも、矢部昭雄を十五年間やってきたでやんすが、どうもおいらには天賦の才なんてなさそうでやんす。大器晩成ってのに望みをつなぐでやんすが、どうもその戦も薄いみたいでやんすしね」
と頷きながら同意を示して見せた。
「ま、天才からしてみれば、普通の人の生涯が望んでも送れないことを考えると、そう羨ましいことでもないと思うが」
「普通人の生涯に魅力を感じているんでやんすか。…でも、桜島君にそれが送れるでやんすかね?」
「はあ?」
意味ありげに、矢部は笑う。対照的に、俺の表情は苦くなる。
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ロックされています   27話 最低の週報w  名前:高倉  日時: 2012/12/20 20:24 修正1回 No. 27    
       
「俺に言わせれば、お前ほど足の速い奴もそうはいないだろう。天賦の才が無いなんて、自己分析がなってないんじゃないのか?」
「そりゃあ、でやんす。それはそれなりに自負もあるでやんす。でも、結局オイラは打てないでやんすからね。塁に出れないんでやんす。そんなものを極めたところで盗塁王にもなれない、足が速いだけじゃものにならないでやんす」
そうか?まぁそれはともかく。
「俺がどうして普通人じゃないって言えるんだ?」
「じゃないとは言ってないでやんす。……オイラには、桜島君がそんな生活が送れるかどうか、分からないだけでやんすよ」
「どうして分からないんだ」
「どうしてと言われれば」
少し考えるような素振りをしてから、矢部は急に南東のほうを指差した。
「あっちのほうに」
「あのビルがどうかしたのか」
「ビルじゃないでやんすよ。……山の手市民球場。おいらたちのホームグラウンドでやんすよ。そして」
「そして?」
「春季キャンプ開催地でもあるでやんす」
ちなみに、我がバルカンズは、親会社が業績不振の為、春季キャンプでもホームグラウンドでキャンプするのだ。
「ああ…」
そして、この先の台詞は大体読める。
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ロックされています   28話 しばらく更新遅くなります(−−)  名前:高倉  日時: 2013/01/12 07:21  No. 28    
       
「春季キャンプの6日目ぐらいにやった紅白戦。あのときの桜島君はすごかったでやんす。なにせ去年の本塁打王から見逃し三振を奪ったんでやんすからね」
ほら。これだ。俺は春季キャンプ中にやった紅白戦で、「2回と1/3回投げて、対戦打者数7人、4奪三振、2ゴロ、1フライ」というまあ上々の成績を残したのだが、矢部が言っているのはその「上々な成績」のことだ。
矢部は肩をすくめた。
「正直に言って、桜島君にあんなことができるとは思わなかったでやんす。桜島君がどこまでいけるのかを見届けない限り、そのことについてはわからないでやんす」
「あれは野村のリードが良かったからだ。俺の力だけで三振を奪ったわけじゃない」
「リードが良かった、でやんすか。自己評価なんて聞いてないでやんす。おいらが桜島君をどう見るかの問題でやんす」
取り方によってはすごく失礼なことを平気で言ってのける。その口振りには慣れているので、俺は特に腹も立てない。
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ロックされています   29話 準備  名前:高倉  日時: 2013/02/28 18:13  No. 29    
       
「楽しそうな話をしているところ悪いが」
そう強引に話を打ち切ってきたのは――二軍の打撃コーチである。
「矢部、代打のしておけ」
「は、はい!……でやんす」
お。
「やったじゃないか。矢部。……お前が代打に選ばれるなんて。やっぱりお前、代打に起用されるくらいだし、自分をたいしたことないなんていうのは、やっぱり自己分析がなってないんじゃあ……」
「嫌味でやんすか?……どーせ起用されても打てないでやんすよ」
しかしそういう矢部の顔は、どこか嬉しそうに見えた。無理もないだろう。ひさしぶりに試合に出られるんだから。
二軍は選手育成のためだけにある、とはよく聞く言い回しだが、そこで試合に出ることができないとはどういうことなのか。プロ野球の支配下選手は約70人いる。その中で一軍に上がることができるのはたったの28人だけ。そしてさらに育成選手も各チーム10人ほどいるので、二軍の公式戦で試合に出られるようになるのは一軍より難しい―――ということになる。
まぁ、ルーキーの頃は大体皆チャンスをもらえるものだが、二年目以降はだんだんそれが減ってくる。ましてや、それが4年目ともなると―――

「ピンチヒッター矢部。背番号48」

そうウグイス嬢がコールすると、矢部は何を思ってか、バッターボックスに立つ前に2,3回素振りをした。バットが風を切る音が、あたりに響き渡る。矢部は確かによく打つタイプのバッターではない。むしろ打てるか打てないかでいったら、全く打てない方である。
……しかし、俺は知っている。矢部が実は、ホームランを打てるパワーがあるということを。
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ロックされています   30話 やっと30レス目かよ・・・  名前:高倉  日時: 2013/04/02 09:31  No. 30    
       
矢部はもう一度素振りをして見せた。素振りだけならうちのフルにも劣らない。しかし、決定的に違うところがある。フルは『本塁打王』(ついでに三振王)という輝かしいタイトルを取得した選手。かたや矢部はしがない二軍選手。当然、投手に与える威圧感というものはぜんぜん違ってくるわけで、しがない二軍選手の矢部には非常にボールを投げやすいということになる。つまり、矢部にとっては打ちにくいボールをたくさん投げられる羽目になる、ということで―――

―――カキィン!

………おい、打ちやがったぞ、その打ちにくいボールを。矢部が。しかもバックスクリーン直撃の逆転満塁弾。……数少ないチャンスをものにしやがった。というか、逆転満塁弾って。これは……明日も矢部、起用されるんじゃ?
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ロックされています   3131話 うん、前回の出来酷いww  名前:高倉  日時: 2013/04/13 21:28  No. 31    
       
さて、今日から10月だ。ここで、今現在のレ・リーグの順位表を確認してみたいと思う。

1位 シャイニングバスターズ
2位 猪狩カイザース
3位 頑張パワフルズ
4位 津々家バルカンズ
5位 極亜久やんきーズ
6位 まったりキャットハンズ

1位、2位、5位、6位の順位は確定。問題は……クライマックス進出をかけた、3位争い(3位パワフルズ、4位バルカンズ)。昨シーズン70敗のバルカンズが3位争いを繰り広げることが出来たのは、驚くべきことである。その勝因はな何なのか?それは、おそらくこいつのおかげだろう。

猛田慶次(28)高卒8年目。
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