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ロックされています  THE SKY IS THE LIMIT   名前: nahato  日時: 2013/03/09 16:10 修正18回   
      
この小説を始めて、早一年ほど。全く文章力が向上しないですがよろしくお願いします。

第1章「馬鹿と出会いとファーストキス」
>>1-32

第2章「大地と飛鳥と光輔の過去」
>>33-71

第三章「団結とAクラスと球技大会」
>>72-

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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/09 20:08  No. 6    
       
入らなかったので続きです。

ここで反抗したらまたやられそうだしな…。

校門前
鬼瓦「柏木ぃ!!清水ぅ!!初日から遅刻とは一体なんだ!?」
時計を見ると既に8時30分を3分ほどオーバーしている。

鬼瓦「まぁいい!ほら!お前らで最後だ!!」
主から渡されたのは二枚の茶封筒。この中にA〜Gが書かれた紙が入っているのだ。

光輔「先生もう開けてもいいですよね?」

鬼瓦「もちろんだ!!ちなみに俺は今年もG組の担任だからな!」
うへぇ、じゃあ何がなんでもG組は回避しなきゃな…。
茶封筒を開き中の紙を取り出す。そして紙を開くとそこに書いてあったクラスは……!!
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/09 22:12  No. 7    
       
光輔「やったぜぇぇぇぇぇ!!!Cクラスだぁぁぁ!!!」

拓真「ふーん……。お前がCクラスねぇ…」
どうも信じてないみたいだな…。もしや俺より下のクラスか!?

光輔「ねぇねぇ拓真はどうだった?」

拓真「ん?俺?俺はGクラスだけど?」
プッ!Gクラスとか最低辺じゃないか。馬鹿だなぁ拓真はププッ

光輔「そうか…Gクラスか…でもGクラスだって悪いとこじゃないんだから頑張れよ!」
本音なんて言ったら殺されかねないからな…。

鬼瓦「おい柏木!お前はCクラスなんかじゃないだろ?」
………………え? 
なに言ってんのこの人?

光輔「やだなぁ!この紙に書いてあるのはどっからどう見ても……C…ク…ラ……。………」

拓真「どうしたんだ?急に黙って…。ん?おいクラスの紙が落ち…た……て…おい!!このクラスどこからどうみてもGクラスじゃねえか!!」
あぁ…。言うんじゃねえよ拓真……。

鬼瓦「?まぁいいだろう!!なにはともあれ今年も二人とも俺のクラスだな!!先に教室に行ってるように!」

光輔「イヤだぁぁぁぁ!!!今年もGクラスなんて真っ平だぁぁぁぁ!!!俺の出会いを返せぇぇ!!」
俺の新しい学園生活が始まった…… 
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/10 09:05  No. 8    
       
大鳥学園はテストの成績が全てである!!
この学園にはA〜Gそれぞれの成績にふさわしい設備が用意されている!!
Aクラスの設備はまさにA級!
逆に最低クラスのGクラスになるとその設備たるや目を疑うものがある。
当然授業内容もかなりの差がある。
しかし!部活動に関してだけはいかなるクラス格差も存在しない!!…はずである。
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/10 09:47  No. 9    
       
光輔は拓真と共に静かな廊下をトボトボと歩いていた…。

光輔「はぁ……。今年もGクラスかぁ…」

拓真「まぁそう落ち込むなって!Gクラスだって悪いとこじゃないんだろぉ?」
顔がニヤけてるじゃねえか…。
はぁ…あん時の俺をぶん殴ってやりてえよ…。

拓真「ん?なんか言ったか……て、えぇ!?なんだこのバカでかい教室は!?」
教室ゥ?教室なんかでいちいち驚く……な…な……

光輔「なんだぁぁぁ!?この教室は!?」
デカッ!!教室じゃねえだろこんなの!

?「……です。さてでは自己紹介でもしましょうか」
中から声が聞こえるな……。少し聞いてみるか…

?「みなさん進級おめでとうございます。私が2年A組担任の今村尚子です。よろしくお願いします」
な、なんて…なんてデカイ…

光輔「なんてデカイプラズマディスプレイなんだぁぁ!!!」
黒板じゃなくて超巨大ディスプレイ!?ほんとに学校!?

今村「ではまず設備の確認をしましょう。
ノートパソコン
個人エアコン
冷蔵庫
リクライニングシート
そのほかの設備に不備がある人はいますか?」
な…。ノートパソコン!?個人エアコン!?なんだよそれぇ

今村「でわ次の説明です…」
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/10 10:10  No. 10    
       
今村「では次の説明です。Aクラスでは教材資料は元より冷蔵庫の中身に関しても全て学園が支給します。
他に必要なものがあれば遠慮などせず何でも申し出てください」
……おいおい…すごすぎて突っ込むひまがねえよ……

今村「次にクラス代表を紹介します。皆さん知っているとは思いますがクラス代表とは振り分け試験の総合科目で最高点をとった人のことです。
では…筑波大地君!前に来てください」
え…?筑波って…確か…

拓真「お…おい!筑波って言ったら去年の春夏甲子園連覇した王城学園のエースじゃないか!?」

光輔「な、なにぃぃ!?王城学園だって!?
……………そこどこ?」
隣で拓真がずっこけた
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ロックされています   Re: 大鳥学園データベ  名前:nahato  日時: 2013/03/10 22:24  No. 11    
       
王城学園というのは7年前にできた中高一貫の全寮制学校らしい。
何よりすさまじいのはスポーツに関しての力の入れ方が異様なほど熱心なので有名らしい。
全ての部が全国大会の常連で特に野球部が強い。途方もなく強い。学校創設7年で甲子園春夏合わせて14回出場して優勝回数は驚異の8回というもはやチートとしか思えない成績を残しているらしい。
そして去年のナインはまさに最強とも最凶とも言われている。メンバーは全て一年と二年で組まれており全員が即プロでも通用する実力を持っているらしい。
そしてエースの筑波空地という一年生エースがとにかくすごいらしい。
MAX152krの剛速球。ストレートより球速が速いオリジナルカットボール。打者の手前でカクンと落ちるキレ抜群のSFF。この三つの球で王城学園を開校初の春夏連覇に導いたと言っても過言ではないらしい。
さらに顔はあの速○もこみち似の長身。正に男の敵だ!by拓真である。

拓真に教えてもらったのはこんなとこかな…。
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ロックされています   Re: 大鳥学園データベ  名前:nahato  日時: 2013/03/10 22:49  No. 12    
       
それにしてもすごいんだな…王城学園か……。

拓真「おい光輔!!やばいぞ!もうすぐ8時45分になっちまう!!」
慌てて時計を見ると確かに時計は8時44分を指していた。

拓真「このまま朝のSTに遅れでもしたら鬼の補習は免れないぞ!!」

「げっ!ただでさえ今日はGクラス入りがこたえてるのに加えて初日から鬼の補習なんて受けたら僕の生死に関わる!!」

拓真「生死に関わるかどうかは別として補習だけは避けたいな…。朝のSTは50分からだったな…。Gクラスの教室は確か旧校舎だったな…。ここからかかる時間は50m5秒の俺なら約三分!お前は約7分だなつまりお前は間に合わん!」
は?間に合わないだって?ならやることは一つだな!

光輔「誰が一人で生かせるかよぉぉぉ!!」
俺は拓真に向かって飛びかかった。

拓真「うぉ!離しやがれ!ぐあぁぁ!!抱きつくな!気色悪い!!」

光輔「ハアハア…拓真ァ…僕たち友達だよねぇ?ハアハアハアハア……。だったら僕を置いていったりしないよねぇぇ!一人だけ行こうなんてしないよねぇぇ!!」

傍からみたら変態の域を越え変質者である。

拓真「ギャアァァァァ!!助けてぇぇ!!」 
悲鳴が轟いた 
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ロックされています   Re: 大鳥学園データベ  名前:nahato  日時: 2013/03/12 00:23  No. 13    
       
時計は8時58分。
光輔と拓真は2年G組の教室の前で小声の言い争いをしていた。

拓真「嫌だよ!お前が先に開けろよ!」

光輔「嫌に決まってるじゃないか!そもそも誰のせいでこんなに遅れたと思ってんだよ!」

拓真「お前が抱きついてくるからだろ!まったく……もういいよ…俺が先に入ってくるよ」
おぉ!拓真にしては珍しくいい判断じゃないか!
拓真はドアを静かに開けた…とほぼ同時に教室から

鬼瓦「清水ぅ!!初日から遅刻とはいい度胸じゃないか…。教室に来るまでどこで遊んでたんだ!」
うわぁ…主がこれ以上キレる前に教室にはい…
ここまで思考したときに教室から

拓真「すいませんした!!遅れたのには理由があるんです!」
む?理由?あぁ…Aクラスの教室に見とれてたからなぁ

拓真「実はここに来る途中にいきなり柏木が俺に襲いかかって来たんです…。それもハァハァと荒息あげながら…」
え……?

G組男子生徒A「うわ〜…その柏木って奴そういう趣味あんのかよ」

G組男子生徒B「気持ち悪ぅ…バカであっち系とか人間のクズみたいな奴だな…」
あれ?僕の知らないうちに僕の評価がどんどん地に落ちている気が…
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/12 22:26  No. 14    
       
時計は9時00分
教室の前で一人佇む男がいた。

ヤバい…ヤバいぞ…!完璧に教室に入るタイミングを逃しちまった…!どうやって入ればいい!?……そうだ!普通にいけばいいじゃないか…!普通に…普通に…
光輔は二回深呼吸をすると教室のドアを勢いよく開け

光輔「すいませーん!ちょっと遅刻しちゃいましたー☆」

・・・・・・・
教室は静まり返り拓真以外の生徒は全員ゴミを見るような目で光輔のことを見た。
わ、忘れてたぁぁぁ!!あの馬鹿(拓真)が誤解を招くようなことを言ったんだったぁぁ!今このクラスでの俺のイメージは[バカで変態で登校途中に男友達に襲いかかるあっち系の男]だったんだぁぁ!
拓真めぇ…なに素知らぬ顔で自分の席についてんだよ…コロス…

鬼瓦「あー…そのなんだ…柏木よ…先生はそういうのは人それぞれ自由だと思っているからな?」

光輔「違います先生!誤解です!せめて弁解させてください!!」
やだな…泣いてなんかないよ…?

鬼瓦「分かった…分かったからもう席につくんだ…。ほらティッシュを貸してやるから」
俺は溢れてくる涙を拭いながら席についた…
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/13 01:55  No. 15    
       
鬼瓦「ようやく全員揃ったな…。さて!ではそろそろHRを始めるぞ!」
そうか…進級した初日の一時限目は自己紹介も兼ねたHRか…

鬼瓦「俺がこの2年G組担任の…」
主は名前を黒板に書こうとチョークを探したが…

鬼瓦「…鬼瓦一徹だ!まぁこれから1年よろしくたのむ!」
チョークすら用意されてないのか…

鬼瓦「まずは設備の確認をする!
卓袱台
座布団
あー…不備があれば申し出るように。
それと必要なものがあれば極力自分で調達するように!」
なにこのAクラスとの雲泥の差…

光輔「ん?せんせー俺の座布団ほとんど綿が入ってないです」

鬼瓦「我慢しろ」

光輔「せんせー窓が割れてて風が寒いんですけど…」

鬼瓦「我慢しろ」
これもかよ!?
つい卓袱台を叩いてしまうと…

光輔「あ…せんせー俺の卓袱台の脚が折れちゃったんですけど…」

鬼瓦「我慢しろ」

光輔「いや、無理だっつーの!!」
すると主は笑いながら

鬼瓦「冗談だ。ほら、これを使え」
そう言って投げられた物は

鬼瓦「その木工用ボンドを使って自分で直せ」
ここって本当に教室?
光輔が唖然としていると

鬼瓦「次はクラス代表を紹介する!このクラスの代表は…」
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/13 02:30  No. 16    
       
GGG団α「これより異端審問会を始める…」
光輔は今、十字架に張り付けられていた……全裸で

30分前
鬼瓦「このクラスの代表は清水拓真!お前だ!!」
え…?拓真が代表…?
あり得ない…あの拓真だぞ…?

光輔「先生!今のは何かの間違いじゃないですか?」
そうだ…間違いに違いない…

鬼瓦「いーや決して間違いではないぞ?なんならここでお前の点数と清水の点数を発表してやろうか?」
好都合じゃないか!ここで僕が拓真より点数が上だって分かれば僕がクラス代表じゃないか!

光輔「はい!お願いします!」

鬼瓦「よーし!いいだろう!では発表する!
まずは柏木光輔!263点!
次に清水拓真!1961点!」
!?
1961!?Bクラス並じゃないか!?

G組生徒C「1961点!?なんでそんな奴がGクラスなんかにいるんだ!?」

G組生徒D「やっぱり神童って噂は本当だったのか!?」

光輔「先生!なんで拓真がGクラスなんかにいるんですか!?」
すると今まで黙っていた拓真が

拓真「いやぁ…大体察しはついてんだけどな…。多分お前が一番知ってると思うぜ」
俺が…?俺が一番知ってる…?

鬼瓦「清水がGクラスにいる理由…それは」
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/13 21:11  No. 17    
       
鬼瓦「清水がGクラスにいる理由…それは!」
クラス全員(拓真は除く)が主に注目した。俺も唾をゴクリと飲み、主の言葉を待った。
しかし返ってきたのは予想外の答えだった。

鬼瓦「1年の頃に柏木と悪さをして何百回も迷惑をかけたからな!他の先生方にはこいつらは手に余ると判断し俺がGクラスに入れたんだ!」
なるほどぉ…さすがチンピラコンビだな
などとクラスから呆れた声が返ってくる。

光輔「先生!拓真はともかく俺はそんなに悪さしてない…」
まだ言葉が言い終わらないうちに

鬼瓦「お前たちがしたことを忘れたとは言わさんぞ!
授業の途中に抜け出したり学校に不要物を持ってきたり職員室に忍び込んで取り上げた物を勝手に盗んだり夜中に勝手にプールに入ったり挙げ句の果てに女子更衣室に忍び込んだり覗いたり…全部言っていったらキリがないぞ!」

・・・・・・・・・ 
痛い!みんなの視線が突き刺さるように痛い!

鬼瓦「まあ今はそんなことはいいから…清水!前に出て自己紹介だ!」
拓真は教壇に立ち自己紹介を始めた

拓真「Gクラス代表になった清水拓真だ!よろしく頼む。まずは当面の目標を決める!俺たちGクラスの目標は…!!」
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/19 00:12 修正1回 No. 18    
       
拓真「俺たちGクラスの目標は五月にある球技大会での優勝だ!」
球技大会か…確か二年生は野球だったけ…でもなんで優勝なんだろ?

光輔「たく…」

拓真「発言を却下する」

光輔「なんでだよ!? 俺には発言の自由すら与えられないの!?」
しかし拓真は光輔の言葉を無視して話を進め始めた。

拓真「みんな知っているとは思うが二年生になってからは[クラス対抗戦]が行えるようになる! 簡単に説明するとだな…」
拓真はどこからか取り出したチョークで黒板に何かを書き始めた。
まずGクラスの文字そこから右に矢印をのばしFクラスと書き矢印の上に戦線布告の文字を書き

拓真「まず説明する。クラス対抗戦とはクラスの設備及び部活動内での発言力upをかけたクラス間での争いのことだ。対抗戦が行えるのは音楽祭、体育祭などの全校行事や球技大会などの学年行事、そしてテストだ。対抗戦はこれらの行事が始まる一ヶ月前に対抗戦を仕掛けるクラスが戦線布告をすることで成立する。対戦内容は仕掛けたクラスが指定できその内容は様々だ」
? 難しいことがたくさんでてきて理解できねぇ…
クラスの皆が頷きながら拓真の話を聞く中、光輔は一人だけ話を理解できずにいた。
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/26 00:06 修正1回 No. 19    
       
拓真「今年の球技大会の種目は野球だ! 当然男女分かれて行うんだが……」
拓真は教室を見回し

拓真「うちのクラスに女子は3人しかいないからなあ…」
拓真は少し苦笑したがすぐに顔を引き締め……言った。

拓真「我がGクラスは女子の勝負は捨てる」
全員が固まった。全員が声を出せなかった。そんな沈黙を破ったのは一人の馬鹿の(と言っても全員馬鹿なのだが)歓喜の声だった。

光輔「うっそ!? こんな屑みたいなクラスに女子いんの!? よっしゃあぁ!! お帰り俺の青春! ようこそ薔薇色の学園生活ゥ! で、誰と誰と誰がこの屑クラスに咲く三輪の花なの!? 恥ずかしがらずに出ておいでえ! こんな馬鹿の集まりだけど俺はこんな馬鹿で不細工な輩と違ってイケメンで天才で優しいからねえ! 拓真拓真!女子の挙手をもとめ…」
拓真は光輔の言葉が言い終わらないうちに行動に出た。

拓真「さっきからうるせえんだよ! しばくぞ!?」

光輔「え!? いや、ちょ…まっ…」
拓真は問答無用で飛び蹴りを光輔に喰らわせた。光輔はふっとび教室の後ろのロッカーにぶち当たる。
拓真は倒れて動かない光輔に冷徹な視線を送りG組生徒に対して

拓真「殺れ」
言った。
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/28 00:18  No. 20    
       
?「……より……問……める」
光輔はどこかで声がしたのを聞いた。ここじゃないどこかで。
光輔は今、見渡す限りの草原に立っていた。教科書で見たどこかの遊牧民たちが住んでいそうな草原に。
少し先には大きな川が流れており丁寧にも看板まで建てられている。その看板には
『三途の川 橋渡しはお一人様六文』
と書かれていた。
確かに川の手前に白い三角巾を頭につけこれまた白いワンピースのようなものを着た色白い老人が死人のような目でこちらを見ている。

光輔「三途の……川? どこかで聞いたことがある気が……。そもそもなんで俺はこんなところに……?」
記憶を順に再生していく。
教室に入りホモ疑惑をかけられる→拓真にテストの点で完敗する→対抗戦の説明を適当に聞く→女子がいることが判明……

光輔「て! そうだ! 拓真の飛び蹴り喰らって……気絶したのか? んで気がついたらここに立って……」

?「被告……木…輔……罪状…………よって判決を……とする」
また声が聞こえた。それにしても判決ってなんだ? ここにいることと何か関係があるのか?
すると今度ははっきりと聞き取れる声で

?「繰り返す! 被告人柏木光輔の判決を死刑とする!」
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/28 00:35  No. 21    
       
声が聞こえた瞬間に眼前の景色がまるでガラス窓を思い切り割ったように砕け散った。
そして今、眼前に広がるのは先ほどまでいた草原とは違い教室だった。しかしさっきまでの教室と明らかに違う点がある。
一つ、なぜか目の前にいるクラスの男子全員の俺に対する視線に明らかな殺意が混じっていること。
二つ、なぜか教室の後ろにいる女子三人が頬を赤らめながらこちらを見ずに下を向いていること。
最後に、なぜか俺がゲイボルグを胸に刺され死んだキリストのように十字架に張り付けられていること、それに付け加え……

光輔「なんで俺は全裸なんだよおぉぉぉ!!」

拓真「チッ、目を覚ましやがったか。おいお前ら! さっさとこいつを片づけるぞ! マッチを用意しろ!」
すると知らない男子が拓真にマッチを渡す。そして拓真は箱からマッチを一本取り出した。

光輔「あのー、拓真さん? もしかするとですけどそのマッチに火をつけてこっちに投げたりしませんよね?」
拓真がマッチに火をつけた。
そして笑いながら
拓真「もしかしなくてもそのつもり♪大丈夫! 灯油の量は調節してるから!」
マッチを投げた。
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/28 00:53  No. 22    
       
光輔「ギャアァァ!! 熱いぃぃ! て、ちょっとぉ! 冗談抜きで! 冗談抜きで爪先が焼かれてるって!! 助けてぇぇぇ!!」
バカは盛大に喚いている。確かに火の手が爪先どころかスネあたりまできている。
このままいったら確実に焼け死ぬだろうがあいつの唯一の長所は追い込まれたときの覚醒っぷりが半端ないことなのは幼なじみである俺が一番よく知っている。
ということでここはあえて放置することを拓真は選択した。

拓真「さて……馬鹿は放っておいて今から自己紹介をしてもらう! 男子はついでに野球経験もあるかどうかも自己紹介に入れてくれ!」

光輔「放置プレイしようとすなぁぁ!! 助けようとしやがれぇぇ! て、熱い熱い熱いぃぃぃ!!」
馬鹿がうるさい。こういうのは無視していれば自然に収まるものだ。無論馬鹿が静かになったときは既に焼け死んだ後だが
いつのまにか全員(馬鹿以外)席についているのに少し驚いたが言葉を出す。

拓真「では窓側の一番前の席から自己紹介をしていってくれ!」
ここでこのクラスがAクラスにも勝てる実力があるかどうかを見極める……!
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/28 01:27  No. 23    
       
糸縞「糸縞和騎(いとしま かずき)です! 野球経験は……て、清水クンはもちろん知ってると思うけど野球部に所属してます! 守備位置は遊撃手でアピールポイントは守備…かな?」
糸縞は苦笑しながら床に座った。
糸縞は比較的どこにでもいそうな高校球児だ。髪は野球部らしい坊主頭。顔立ちも整っていて髪をのばしたらきっとかなりのイケメンになるだろう。
ていうか既にモテモテなんだがな…
拓真は内心でハアとため息をつく。
すると次の生徒が自己紹介をする。

田中「田中慶太だ。野球経験は無し。というか運動自体あまり好きじゃない……」
確かに田中は運動が苦手そうな体型をしている。
興味なし。次の奴に期待だな……。
その後も自己紹介が続き最終的に印象に残ったのは糸縞も含め8人だった。
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/28 01:49  No. 24    
       
五十嵐「野球部に所属している五十嵐京次郎(いがらし けいじろう)だ!! 守備位置は一塁手でレギュラーをはっとる!! よろしくな!」
相変わらずうるさいな……。
五十嵐の第一印象はとにかくガタイがいいことだ。身長も190cmありプロ選手ともあまり遜色ないほどだ。
しかも四番。特大生制度が適用されないのはあまりにも馬鹿だからだろう。
しかし四番だ。これはかなりの戦力になる。合格だ。

波根森「波根森哲二(はねもり てつじ)でーす。野球経験は中学三年間野球部に入ってましたー。今は帰宅部なんでよろしくー」
なんとなくチャライ奴だな。
まあ噂では聞いたことあるが波根森もGクラスか……。中学時代の平均打率が四割だったって噂だが……何で野球部に入らなかったんだ…? まあいいか……、合格。

鶯「鶯健太(うぐいす けんた)です。陸上部に所属していて野球経験は特に無しです…」
鶯か……。確か短距離で何度か表彰されてたな。でも確かもうひとり陸上でものすごい奴がいたな……なんて名前だったっけ……。
すると拓真がいま考えていた通りの人物が自己紹介を始めた。
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ロックされています   Re: 大鳥学園  名前:nahato  日時: 2013/03/28 02:13  No. 25    
       
隈守「隈守晶です。えっとー野球は小学校から中学まで9年続けてました♪今は陸上部に入ってます♪」
ちっさ! 子供かよ! 制服ブカブカだし……。
するとまるで拓真の心を読みとったのか隈守がドスのきいた声で

隈守「今、僕のことを子供とか思った奴前に出てこいや!! ボコボコにぶちのめしてやるよ!!」
・・・・・・・
教室が静まり返った。いや、正確には火がボオボオと燃えている音と馬鹿の「熱いぃぃぃ!!」という叫び声以外誰も言葉を出せなかった。
そして隈守は我にかえったのかただでさえ小さい体を余計に小さくするように体をちぢこませながら恥ずかしそうに

隈守「す、すみません……。僕って昔からこの身長がコンプレックスでいつも他人の目を気にしてしまうので……。
そ、その! これからよろしくお願いします……」
最後の方はもうなにを言っているのか聞き取れないほど声が小さくなっていた。そして顔を赤くしながら床に座った。
隈守か……。中学の頃はNo1中堅手として有名だったな。足が異様に速くて盗塁し放題だし長打を打てばスリーベースは当たり前だったな……。
陸上部でも短距離のエースとして賞を総ナメしてたな。
よし……合格。
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