Re: in ホークス 名前:ねこた 日時: 2012/07/19 23:44 修正4回 No. 9
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第八話 目標
俺達は今ホークスの選手として練習に励んでいる。
ただし、二軍。
「まあいきなり一軍に入れるとは思ってないぜ」
「今後の目標は開幕一軍だな、赤城。」
「もちろんそのつもりだぞ?」
そして初めての実践登板となるオープン戦では先発として投げる予定だ。
するとコーチに呼ばれた。
「赤城、小野、二人ともこっちで投げてくれ。今お前らがどんなバッテリーか知りたい。」
「「はい。」」
(やっと…全力で投げられる)
ドラフト一位がどんな球を投げるかに他の二軍の選手も興味があるらしく、ベンチの前あたりに人だかりができている。
「よし、全力で投げてみてくれ。スピードガンもあるぞ」
その言葉を聞いた瞬間、明と勝の表情は引き締まる。
そして投球体勢に入る。
ボールの縫い目に指をかけ、それを頭の上に移動させる。 足が上がる。いわゆるオーバースロー。
腰が鋭く回転し、土ぼこりを巻き上げる。
そして指先から今にも浮き上がりそうな程強烈なスピンがかかったストレートが放たれ、赤城のミットに吸い込まれる。
「156km……」
それに驚いていないのは、おそらく明と勝だけだろう。
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