Re: 本気の実力 名前:nahato 日時: 2013/04/06 23:02 No. 46
|
|
言うと拓真は守備位置に戻っていった。 どのみち抑えなければ失点するのだからここは拓真の意見を呑むことにした。これで抑えても奥の手で抑えても要は失点さえしなければいいのだ。 拓真が主審に謝る素振りを見せ腰をおろした。 プレイ! 拓真が要求してきたのは真ん中高めのストレート。大地は頷き投げた。 ストライィク! 次のサインはど真ん中のカーブ。 ーー待て、それはまずくないか? 同じ打者に二度も同じことが通用するか? 思わず首を横に振りそうになるがなんとか堪える。 大地は頷き要望通りの場所に投げた。 カキィィン! ボールはセンター前に落ち打者二人が生還。逆転されてしまった。またも失点してしまったわけだがこれで奥の手を使うことができる。 拓真は一度胸をバン!と叩きどこにでもこい、と言った雰囲気でミットを構えた。 これからは一本のヒットも許されないのだがこれから三死をとるにはクリーンナップをアウトにしなければならない。 ーーでもいける! 奥の手さえ使えば! 三番がバッターボックスに入り構えた。 プレイ! 大地はボールを投げる。 大地は第一球目から奥の手を使った。
|
|