Re: 下克上!!~高校野球編2~37話 対宇和島東7 名前:ウッチー 日時: 2013/10/28 23:20 No. 37
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大洲学園は3点差を追って、残す攻撃はあと2回だけとなっていた。一発が全く無く…ベンチからは負けムードが漂っていた。 8回は4番の大隈からスタートする。
アナウンス「4番 三塁手 大隈君 背番号5」
大隈は…これまで4打数の無安打に抑えられていた。大隈は自分でもこの成績はやばいと思っていた。できれば、一発いや一本だけでも打つと心に秘めて打席に立った。
グッ
大隈(俺は…野球を始めてまだ…3ヶ月だが、監督は俺に4番に命じてくれた!!それの思いを報いなくてどうする!!)
大隈は、無意識のうちに威圧を投手の小川にかけ始めた。小川は、無安打なのに連発しているように感じ取った。失投したらスタンドまで運ばれる…と、かなり精神状態が不安定になってきた。
タラ…
小川の額から一筋の汗が流れ出てきた。汗が地面に向かって落ちると同時に投球モーションへと移った。
シュッ
キュィィィィィーーン
球はかなり甘くど真ん中へと向かって飛んできた。甘い球を待ってたかの様に大隈は全力でバットを振った。
ガァギィィィィィィィィィィィーーーン
甲高くうるさい音が球場に響いた…その直後にドンッという音がバックスクリーンから聞こえた… すぐ…スタンドからは…
ウォォォォォォォ!!!
球場はスタンドからは球場が割れんばかりの大歓声が包み込んだ。
福森「は…は…は、入ったぁぁぁぁぁぁぁ!!!宇和島東ナイン!呆然と立ち尽くしています!!追撃…いや、反撃開始のホームランかもしれません!!」
大隈「し…シャァァァァァァ!!!」
大隈は腕を思いっきり天に向かって挙げ…大声で叫んだ。大洲学園はその後…大隈のホームランが起爆剤となったのか、打線が大爆発しノーアウトで一巡し再び大隈の打順となって…大隈はここもホームランを打ち勝ちを確実なものにした。 9回を皆戸が見事なピッチングで三者凡退にして…大洲学園が勝利をつかんだ。
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