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プロ野球　鯉の陣!  名前： 広さん  日時： 2012/07/01 20:01 修正1回           〜マツダスタジアム〜　広島対巨人 (実況)『さあ!いよいよクライマックスシリーズ最終戦も、早くも0対0で9回裏までやってきました!』 (解説)『しかし前田健太投手も連投に次ぐ連投で体力がもうほぼ残っていないでしょうね〜。』 〜マウンド〜 (前田健）『…さあどうする?　2死ランナー2塁。バッターは阿部。ここで長打が出たら間違いなくランナーはホームに帰り決勝点となるかもしれない・・・・・よし!ここはインローだ!内野ゴロに打ち取るぞ!』 ビシュッ!! (阿部）『もらった!』 カキィーン!! (前田健）『なにっ!?』 (実況)『これはいったーーーー!長き戦いにピリオドを打つ豪快な一発〜!』 (前田健）『そんな…』 (実況)『巨人日本一〜!阿部ガッツポーズ〜!』 (巨人ファン）ワアアアアアアア!! ・・・・・・・・・・・・・・ (前田健)『すいません監督・・・・』 (野村監督)『まあいい。来年はこの仮を返してやるぞ!まあみんなよく頑張った。健太!お前は気落ちせずに秋季キャンプで来年の課題を見つけろよ!以上!』 監督はその場を去った。 (栗原）『すまん健太…俺がもっと点を取っていれば…。』 (前田健)『いいんです栗原さん。打たれた僕が悪いんです…。』 トボトボ････ (栗原)『健太････』 自分は正直もうダメなのかと思った。しかし、ある出来事が自分を変えることとなる。 　月日が流れても黙々と練習を積み重ねる前田健。そんな彼の自主練習中、ある駄菓子屋のラジオからドラフト中継の声が聞こえてきた。ちょうどカープの指名順だった。 　第一選択希望選手　 　広島東洋 　大引健太(おおびきけんた) 　20歳 　捕手 　ミゾットスポーツ この選手が、前田健の性格及び能力が良くなるきっかけをつかむ選手だった。 〜２話へ続く〜

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Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/09/28 19:14 修正4回 No. 47             〜第27話・巨人の新オーダー〜 原監督「さて・・・対広島戦まであと3日か・・・打順を考えねばな・・・。」 コーチ「井浦とルイスをクリーンナップ定着にしてみては？」 原監督「う〜ん、ルイスはなかなか期待できるんだが・・・井浦はサインを出しても聞かないんだよ・・・。まあホームランは信用できるがな。」 コーチ「やはり打順を変えましょう。」 原監督「・・・よし、変えてみるか！」 コーチ陣「ハイ！」 〜スターディングメンバー〜 １(遊)坂本　　・３４１　19本 ２(二)藤村　　・２６７　６本 ３(中)長野　　・３７９　21本 ４(左)ルイス　・４５４　34本 ５(捕)阿部　　・３０９　28本 ６(三)井浦　　・２５４　34本 ７(右)ボウカー・３０１　17本 ８(一)小笠原　・２６９　12本 ９(投)投手　(ＤＨ　高橋由伸　・３２１　9本) 〜起用法〜 ランナーの足に期待が持てない時　(外)鈴木 ピッチャーの代わり　(外)谷 先発ローテーション １・内海 ２・杉内 ３・澤村 ４・ホールトン ５・ゴンザレス ６・宮國 勝利の方程式 山口 ↓ 久保 ↓ 西村 原監督「よし、これで行こう！」 ※作者もまた疲れたぜい・・・ 原監督「ん？誰かなんか言った？まあいいや。」 両チームの起用法が決定した！ ついに明日、赤と黒の戦士たちが激突する！ 頑張れマエケン！そして勝利の女神はどちらの味方につくのか！

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/09/29 16:31  No. 48             クライマックスシリーズ編　開始！！

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/09/29 16:40 修正3回 No. 49             〜クライマックスシリーズ編第1話・７戦目〜 試合の3時間前、２勝２敗の大一番を迎えた健太たちはベンチに集まっていた。 栗原「ついにこの日が来たな。」 健太「ジャイアンツに敗れたあの日・・・。1日たりとも忘れませんでした。」 大引「とにかく、今日勝ったら日本シリーズへ出場でき、リベンジが成功する。」 飯田「・・・絶対に勝ちましょう・・・。」 全員「オオオオ――――ッッ！！」 〜〜〜〜巨人のバスの中〜〜〜〜 阿部「いよいよ広島とだなぁ・・・。今年のマエケンの球は当てるので精いっぱいだよ。」 高橋由「はい。159キロを記録してるんですから。」 井浦「・・・来たか、この日が。やっと前田投手の球が見れる。」

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/09/29 16:47  No. 50             ルイス「打ってやるゾ。」 〜〜〜〜マツダスタジアム〜〜〜〜 大引「うおお―――っ！」 グキィィィィィィ――――――ン！ グキィィィィィィ――――――ン！ グキィィィィィィ――――――ン！ 前田健「おおおお――――っ！！」 ズッドォォォォォ――――――ン！ ズッドォォォォォ――――――ン！ ズッドォォォォォ――――――ン！ 飯田「はあああ――――っ！」 ダダダダダダダダダダダダ！ズシャ――！ ダダダダダダダダダダダダ！ズシャ――！ ダダダダダダダダダダダダ！ズシャ――！ 野村監督「！！かなり気合が入ってるな。」

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/01 12:38 修正1回 No. 51             コーチ「ジャイアンツが到着したぞ〜。」 ゾロゾロ・・・ 前田健「つ、強そう・・・。」 栗原「まあでも、実力はオールスターで分かっただろ。その弱点を攻めていけばいい。」 大引「俺と栗原さんが点を入れるから・・・」 栗原「健太は抑えてくれ。」 前田健「はい！分かりました！」 野村監督「お〜い、早くベンチに集まれ〜！」 前田健「は、はい。」 野村監督「・・・ということで健太に先発してもらう。」 前田健「ハイ！」 前田健(投げ込みでもしとくか・・・)

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/01 19:06  No. 52             ピュッ パシ――ン ピュッ パシ――ン 黙々と投げ込み・・・・ 〜〜〜〜〜15分後〜〜〜〜〜 前田健「ふう〜。あち〜・・・扇風機扇風機・・・。」 ブロロロロロ・・・・ 前田健「あーすずし〜〜〜。」 ブロロロロロ・・・・ 前田健「！！この回転は！早速！」 ビシュッ ギュイイ―――ン！ バ―――ン！ 前田健「これだ！オールスター明けから欲しくなった決め球！かなり変化量の多いシュートだ！」 前田健「この球の名前を決めないと・・・。」

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/01 21:16 修正1回 No. 53             栗原「いい名前があるぞ。」 前田健「栗原さん。」 栗原「これは俺にとっての傑作だ。」 栗原「昇竜シュートだ。」 前田健「昇竜シュート・・・！」 栗原「健太、鯉は滝を登る。そして、滝を登った鯉は竜になるという伝説がある。健太、この第７戦、滝登りに挑戦するつもりで挑め。そしてこの滝を乗り越えた時こそ、まさにお前は竜のようなすごい選手になれる。」 前田健「栗原さん・・・。」 大引「俺も信じてるぜ、その伝説。」 前田健「大引さん。」 飯田「・・・俺もです。」 前田健「飯田。」 飯田「俺が塁に出て、」 大引「俺が長打を打ち、」 栗原「俺が全員返す。上手くいけば敵はいない！」 東出「俺達も忘れてもらっちゃ困るぜ？俺が飯田を次の塁に進めないとな！」 難波「俺も協力しますよ！絶対打ちます！」 鶴川「守備でも貢献しないとな。」

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/03 19:28  No. 54             廣瀬「広島の底力を見せてやろうぜ。」 工藤「若手の力も見せますよ！」 大引「やってやろうぜ！」 ガチャ 野村監督「よ〜し、みんな集まってくれ。試合30分前だ。」 全員「ハイ！」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ カキィ―――――ン カキィ―――――ン カキィ―――――ン カキィ―――――ン 前田健「うわっ！もの凄い飛距離だ。」 栗原「井浦とルイス、阿部に高橋、長野か・・・。かなり強力打線だぞ。」 工藤「カープ１軍のサードとして頑張りますよ。」 梵「お〜い、集合だってさ。」 栗原「うん、分かった。」 野村監督「みんな、今までの試合の中で１番大事な試合だぞ。心していけ！」 ハイ！ 〜〜〜〜試合開始時刻〜〜〜〜 プレイボ―――ル！ 栗原「よ〜し・・・。」 飯田「広島東洋カープ」 神庭「鯉の陣・・・」 大引「出陣だあ―――――っ！」 オオオオ―――――――――ッッ！！ 俺達の戦いが始まった

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/05 19:25 修正3回 No. 55             〜クライマックスシリーズ編・２話・鯉から竜へ〜 実況「威勢よくカープの選手達がベンチを飛び出してきました！！」 前田健(・・・この試合に勝って、カープを進化させる！) 飯田(やるべきことはやってきた・・・あとはそれを発揮するだけだ！) 東出(本当にこのチームはいいチームだ。このチームで絶対に優勝するぞ！) 難波(プロに入って初のクライマックスシリーズ。思いっきり暴れてやるぜ！) 大引(俺のバットの振りとリードを信じて１年目から優勝したい。巨人に勝って弾みをつける！) 栗原(プロ野球界１の５番打者になるために、まずは巨人に勝つ！) 鶴川(俺はいままでチャンスに弱かった。その弱点を克服してやるんだ！) 工藤(絶対に後ろにそらさない守備をしてやるぞ！) 廣瀬(とにかく、俺はチームが勝てればそれでいいんだ。自分の結果がすべてじゃないってことだ。) 神庭(足を悪くした妹のためにも、ここは絶対活躍しますかのー。) プレイボール！ １番・ショート・坂本 ビシュッ！ 坂本(インハイのストレートで様子見か？) ギュルルルルルッッ！ 坂本(な、なに！？ドロップカーブ！？) ズバァ――ン！ ストライク！ 実況「前田健、なんと今シーズン中にドロップカーブを覚えていました！」すると今の持ち球は４球種！」 坂本(驚いた・・・まさかドロップカーブを覚えていたなんて・・・。しかもキレがいい・・・！) ビシュッ！ ヒュルルルル・・・ 坂本(チェンジアップだ！) スカ―ン！ ファ――ル！ 坂本(タイミングが合わない・・・。) ビシュッ！ 坂本(外角一杯！もらった！) クク・・・ 坂本(え？) ギュルルルルルルッッ！ 坂本(なっ、なに―――っ！そんな、まさかシュートまで！？) ズッバァ―――ン！ ストライ――ク！バッターアウト！ 実況「なんと！前田健太はシュートまで取得していました！しかも、あれはただのシュートではありません！特殊な変化をしました！では、リプレイで今の球の変化を詳しく見ていきましょう。球の変化が始まったのは本当に打者の手元と言えるコースでした！

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/05 19:33  No. 56             実況「打者の手元、つまり打者との間３０�pから変化が始まりました。まず、手首の強力なスナップから生み出される回転は特殊な回転で、時間がたった後に打者の３０�p付近で右打者の体にめがけて強烈に変化します。想定変化量はなんと３０�p！あの平松投手の「カミソリシュート」並み、いえ、それ以上の変化球です！」

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/06 08:41 修正1回 No. 57             ２番・セカンド・藤村 藤村(今年のマエケンの球は重い。ここは流してヒット狙いだ・・・。) 前田健(藤村さんは長距離打者じゃない。とにかくバットに当ててくるだろう。ここはアウトコースのボール球で様子を見るか。) ビシュッ！ 藤村(アウトコースのストレートか・・・ギリギリ外れると読む・・・。) バシィィ――ン！！ ・・・ストラ―――イク！ 藤村「え！？審判、今のはボールじゃないんですか？」 審判「いや、今のはギリギリベースをかすめた。」 実況「すごい！なんと言うコントロール！恐るべし、前田健太！」 大引(いや、ちがう。健太は確かに外しに行ったはずだ。だが、すこしナチュラルにシュートしてしまい、わずかに中へ入ってしまったんだ。) ビシュッ！ 藤村(まちがいない！ストレートだ！」 カァン！ 実況「打ったぁ――！打球は飯田の守っているセンターへ！上手い所に打ち上げました！取れるか飯田！」 飯田「うおお――――っ！！」 ズザザ―――！！ 実況「飯田ダイビングキャーーッチ！判定は！？」 二塁審「ア、アウト！アウトォ――！」 実況「アウトです！あの打球を、100ｍ9秒98の足で取りました！なんという足！」 原監督(普通あの打球はうちの鈴木さえ取れないのに・・・なんて奴だ・・・)

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/06 22:06 修正1回 No. 58             前田健はこの回３者凡退に打ち取り、飯田からの攻撃が始まった。飯田は11球の粘りの末インコースの球をセンターへきれいに弾き返す。2番東出のバントは澤村の剛速球に力負けし1死1塁となる。ここで3番難波の出番がやってきた。難波は、沢村の外角の球をコースにさかわらず流すがわずかに振り遅れてファール。2球目のインハイもバットにかすったがファールチップを阿部に取られ２ストライクと追い込まれた。 難波(澤村さんってなんて早い球を投げるんだ・・・。) 澤村(たいした奴だぜ・・・1球目から積極的に打ちに来るとは・・・。) ビシュッ！ ボール！ 澤村(しかもボール球に手を出さない。いずれかなり厄介な打者になるな。) ザザッ 澤村(だが、こっちにも剛腕の意地がある。ルーキーなんかに打たれてたまるか！) ビシュッ！ 澤村(し、しまった！真ん中へ行った！) カキィ――――ン！！ 実況「打ったぁ―――っ！これは大きい！センター長野の頭上を越えるか！？」 長野(俺の頭上は越えさせない！) 長野「うおお―――っ！」 長野は飛んだ。越えさせないという気持ちが奇跡のジャンプ力を生んだのだ！ パシーン！ アウトォ――！ 飯田(行ける！) ダダダダダダダダッ！！ 実況「飯田、捕球を確認して２塁に走った！」 セ――フ！ 飯田のタッチアップが決まり２死２塁。ここでチャンスには滅法強い大引に打順が回った！

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/11 21:29  No. 59             大引(まず初球はコースを見る・・・) シュッ！ ゴオオオオッ！ バッシ―――ン！ ストラ――イク！ 実況「これは速い！157キロだ！」 大引「う・・・。」 大引(インハイへ絶妙にストライク・・・。) ビシュッ！ 大引「うおおっ・・・！」 キン！ ファ――ル！ 大引(ここまで来て1番の球威だ・・・。) ビシュッ！ 大引(来た！) カキィ―――――――ン！！ 実況「行ったぁ―――！打った瞬間それと分かる当たり―――！白球は無情にも場外へ―――！169メートル弾だぁ―――！」 大引「よっしゃあ―――っ！」 広島東洋　２−０　読売巨人

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/13 18:54 修正1回 No. 60             澤村(大引さんにはかなわないなぁ・・・。あんな打球、見たことないよ・・・) その後、調子を戻した澤村は5番栗原を三振にとりチェンジとした。 そして、ジャイアンツの攻撃は巨人最強の助っ人、ルイス！ 大引(さぁ〜　来たぞ来たぞ〜。ルイスさんはミート力、パワー共に一級品だ。しかも足も早い。 流石にセーフティーはないだろうが100％ないとも言えない・・・この人だけは塁に出したくないな・・・。) 大引「審判、タイムお願いします。」 審判「タイム！」 前田健「大引さん、どうしたんですか？」 大引「いいか健太、ルイスさんと井浦の打順だけ俺にリードさせてくれ。いいか？」 前田健「はい。分かりました。じゃあお願いします。」 大引「ウム。」 大引「審判、すいませんでした。」 審判「プレイ！」 大引(健太、まずはカーブをインローに外せ。) ビシュッ！ ルイス(・・・カーブか・・・ボールだナ・・・) バシ――ン！ ボール！ 大引(よし、健太いいぞ。次は昇竜シュートをアウトローに決める！振ってくれたらせいぜい外野の前のフライだ。) ビシュッ！ ルイス(真ん中低めのストレート？だガ、なんダこの回転は・・・。」 ギュルルルルルッ！ ルイス(ナ、なに――ッ！シュートだと―！) 大引(よし、振った！フライだ！) ルイス「ウオオオオオッ！」 キィ――ン！ 大引「な、なに――！？レフトオーバーに鋭く伸びている！？ま、まさか！」 ガコ――ン！ 大引「は・・・」 原監督「は・・・」 実況「入ったぁ―――っ！！ルイス、アウトローの球を上手く流し打ち――！勝利の執念がこもった一発―――！」 野村監督「マ、マジか・・・。」 神庭「監督、ちょっといいですかの〜。」 野村監督「ん？何だ？」 神庭「ゴニョゴニョ・・・」 野村監督「なに？健太が8回まで投げたら1万円賭けて代打起用しろ？まあいいか・・・。」 神庭「よっしゃー！」 広島東洋　2−1　読売巨人

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/14 13:58  No. 61             2回の表、ジャイアンツの助っ人選手ルイスにソロホームランを浴びたマエケン。 今年になって打たれ強くなったマエケンは、5番阿部を三球三振に取った。そして、 迎えるバッターは6番井浦！ 大引(井浦、こいつも手強いぞ・・・。まずはインローのボール球から・・・。) ビシュッ！ 大引(よし、注文通りのインローのボール球だ。) 井浦「ぐおお―――っ！」 バキィ―――ン！ 大引(何！？) ファ――ル！ 前田健(ボ、ボール球に手を出した・・・しかも約30�p中に入っていたら完全にホームランだった・・・) 大引(アウトローにドロップカーブだ！) ビシュッ！ ギュルルルッ！ 井浦(ドロップカーブ！) 大引(振った！) バッキィ―――――――ン！ 大引(なに！？アウトローを強引に引っ張った！レフトオーバーだ！) 大引「難波――！」 前田健「難波とってくれ！」 鶴川「難波――！」 難波「うおお――！」 パシ――ン！ アウトォ！

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/16 22:12 修正1回 No. 62             難波「うう・・・。」 前田健「ん？難波？」 大引「さっきのダイビングで肘を打ったんだ！」 飯田「難波！大丈夫か！？」 飯田が駆け寄る。難波の顔からは油汗がしたたり落ちていた。 飯田「難波、一回治療受けな。」 難波「は・・はい・・・。」 野村監督「・・・どうだ難波、続けられそうか？」 難波「微妙です・・・。」 野村監督「う〜ん・・・。」 野村監督(初体験のクライマックスは難波に守らせてやりたい。でもケガがこのまま悪化するのも怖いしなぁ・・・。) 神庭「ちょっと監督。」 野村監督「ん？」 神庭「俺は行けますで。こんな戦力を忘れてもらっちゃ困りますのー。」 野村監督「でも、お前は代打希望じゃなかったのか？」 神庭「だからって同じポジションの奴がケガしてるのを黙って見てるのはいやですのー。」 野村監督「神庭・・・。」 神庭「ドンと来て下さいのー。」 野村監督「よし！神庭！レフトにつけ！選手交代だ！」 神庭「うぃ――。」 広島東洋カープ　選手の交代をお知らせいたします。 レフト、難波に代わって、神庭、背番号49 実況「神庭です！広島、切り札を早速使ってきました！意外な場面で大活躍を続けている神庭です！。」 野村監督「難波、ケガは明日になったら大丈夫か？」 難波「はい。軽い打撲です。すぐに良くなりますよ。」 野村監督「うん。良かった。」

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/19 17:50  No. 63             ２回の表、ルイスのソロで１点まで迫られたカープ。 ６番、井浦のレフトオーバーを難波が飛んで捕球。 しかし、ダイビングキャッチで難波が肘を痛めてしまった。 迷っていた野村に、代打希望の神庭が声をかける。 ここで野村監督はレフト交代で神庭を起用。 神庭が難波の守っていたレフトを必死で守る。 神庭「ぬお―――っ！」 パッシ――ン アウトォ！　チェンジ！ 実況「とった、とりました――！神庭、好プレーが光ります！」 この調子でカープは２−１のまま９回へ。

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/20 09:31  No. 64             ９回表、打順は４番、ルイス ルイス(ここハホームランで同点ダ！) ビシュッ！ ルイス(俺が打たないト誰ガ打つんダ！？) ルイス「ウオォォオオオォ！」 キィ――ン！ 実況「ルイス打った――！打球は転々とライト最深部へ―――！」 パシッ 廣瀬「セカンド――！」 ビュッ！ ルイス「うおおオッ！」 実況「ルイス３塁を狙う――！」 鶴川「サード！！」 ビシュッ！ ザザ――！ パッシ――ン！ 実況「ルイス、ヘッドスライディング！判定は！？」 セ―――フ！ 実況「セーフだセーフだ――！ルイス、ヘッドスライディングで３塁打―――！」 阿部は運良く内安打で１塁３塁、打順は６番、井浦 井浦は健太の剛速球と多彩な変化球を辛うじて バットに当て１４球の粘りを見せる。そして１５球目・・・ 井浦(やっぱり俺の力じゃ前田投手の球をホームランにするのはまだ無理かもしれねえな・・・。仕方ねえ・・・。) ビシュッ！ ススッ・・・ 大引「なっ！？バント！？」 ダダダダッ！ 実況「ルイス走った――！スクイズだ！」 コ――ン！ ズシャ――！ ホームイン！ 実況「ホ――ムイ――ン！ジャイアンツ、土壇場で同点に追い付きました―――！」 ルイス(イウラ・・・お前・・・) 井浦(ああするしか無かったもんな・・・やっぱりまだメジャーリーガーにはかなわないぜ。負けたよ・・・。) 井浦とルイスの間に友情が芽生えた！

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/21 17:42 修正1回 No. 65             その後、ボウカーと小笠原を三振にとりチェンジ。 カープ、この場面でバッターは1番飯田 飯田はラインギリギリの絶妙なセーフティーで 出塁すると、2番東出が送りバント。 1アウト2塁と攻める。そして、3番神庭の 技巧的な流し打ちで1アウト1・3塁。 ここで、セ・リーグの三冠王、大引に回る。 ビシュ キン！ ファール！ ビシュ キン！ ファール！ 大引は執念のこもったスイングで何回も何回も ファールで粘り、そして23球目。 ビシュ！ 大引(甘い！これで終わらせる！) カッキィ――――――――――――――――ン！！ 実況「行った―――！粘りの果てに場外へ――！」 大引「やった・・・。」 実況「大引、ゆっくりとベースを回っていきます。」 前田健「大引さん！」 栗原「早くホームへ・・・。」 スタン・・・ 前田健「や・・・やった――――！」 栗原「やったぞ―――！」 大引「や・・・やったぁ―――！」 野村監督「やった・・・ついに巨人にリベンジできた・・・。」 コーチ「監督・・・やりましたね！」 俺達は、巨人にリベンジを果たし、 日本シリーズへの切符を手にした。 そして、時は日本シリーズ第7戦、9回裏、2アウト・・・ ビシュッ！ ギュルルルルッ！ ズバ―――ン！ ストライク！バッターアウト！ ゲームセット！ カープ全員「やった―――――！」 野村監督「やったぞ――！よくやった！最高だ―――！」 ザザッ 栗原「監督、ここまでこれたのも監督のおかげです！」 飯田「監督からは、どんな時も諦めないことを学びました。」 前田健「本当に・・・本当にありがとうございました！」 全員「ありがとうございました！！」 野村監督「みんなありがとう！お前たちは、俺の自慢の選手だ！」 栗原「よし！みんな！日本一を祝って、監督を胴上げだ！」 ワ―――ッショイ！ ワ―――ッショイ！ ワ―――ッショイ！ 俺達は今、最高の時を過ごしている。 監督の目からは、なにか光るものが見えた・・・。 〈プロ野球・鯉の陣　終わり〉

Re: プロ野球　鯉の陣!  名前：広さん  日時: 2012/10/21 17:44  No. 66             プロ野球・鯉の陣はこれをもって終了です。 多くの投稿選手、コメント、そして、 僕の小説を見てくれてありがとうございました！ 鯉の陣が終わっても、僕の小説シリーズは終わりません。 これからもよろしくお願いします！

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