Re: 青空に奇跡を願う 名前:投手 日時: 2012/12/06 18:01 修正1回 No. 2
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俺の名前は天海 陽介(あまみ ようすけ)神宮球場にいる理由はすぐわかる
「あと一人!あと一人!」と歓声が響く球場のマウンドに俺は立っている、この試合はシニアの日本選手権決勝戦、展開は7回裏二死ランナーなし打者は4番、スコアボードは5−0、相手の安打数を示すHの下の数字は0、決勝戦でノーヒットノーランに王手を掛けている、だがこの大会で記録した快挙はそれだけではない、1回戦では12者連続三振、3回戦では完全試合を記録している 俺は1年生の時からリリーフとして投げていた、中学1年と3年では体格などに1年生が大きく劣るものがあるにも関わらず俺は相手の打線を封じこんできた、だが相手の4番も1年の時から試合に出ていた打者だだから「簡単には終わらないだろう」と思っている者もこの球場のなかにもかなりいるだろう、だがおそらくこの球場のなかには打者が記録を阻止すると考える者より俺がこのままノーヒットノーランを達成すると思っている人のほうがはるかに多いだろう、なぜなら俺は中学野球界で歴代でもトップだと言う人もいるレベルの投手だからだ
俺が投じた第一球は外角低めに構える捕手のミットに吸い込まれる 速球表示は144km/hとても中学生レベルには見えない 第二球は内角高めへ、打者は空振り今度は今日の最速タイの146km/hこの数字が表示された直後に球場は更にボルテージが跳ね上がった 最後の球は捕手はど真ん中のサインを出すが俺は首を横に振る、最後まで冷静に投げなければならない、理由は俺はまだ学生だつまりまだ精神が未熟なところがある、つまりここで一本打たれると精神が切れてしまうかもしれない、だから最後まで丁寧に投げなければいけない、サインが決まった最後は外角低めのまっすぐ! もちもん打者はスイングする、しかしバットはむなしく空を切った 最後は147Km/h この瞬間歓声が大きな竜巻のように激しくなった そしてスタンドからでの彼女の美月ソラ(みつきそら)が無邪気にはしゃぎはじめた、とても中3 には見えないはしゃぎかただった
でも、おそらくこの瞬間から彼女の歯車が大きく狂った・・・
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