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ロックされています  King nine  名前: 魁斗  日時: 2013/05/04 13:33 修正5回   
      
小説始めます
そのうち、感想スレ作るので
感想はそちらにどうぞ


書き残した事を書こうと思います。
書き残した事と言ってもドラフト終了直後の事を少し書くだけですが…w
記事修正  スレッド再開
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/25 19:08  No. 98    
       
長谷川「おらぁぁぁ」

カッキィン!

現在は梅雨…学校での練習が、まったく出来なくなっている…
そして、今はバッティングセンターに来ていたようだ。

だが、この地区にバッティングセンターなどなかった…だがなぜ来ているのか…
それは、少し前にさかのぼる…






魁「幸太、ここら辺にバッティングセンターとか無いのか?」

長谷川「下西商店街に、かなり小さいバッティングセンターならあるぞ。」

四田「あの商店街にあったのか…」

魁「何!?そんなのあったのか!行こう!今すぐその場所へ!」

で、今に戻る…

カッキィン!

バサッ

四田「見たかぁ俺の的直撃弾!…てっ誰も見てねぇし…」

魁と長谷川と四田で来ていたのだが、他の場所に居た。

ザワザワザワ…

「おい、なんだあの女の子…ホームラン連発だぞ…」
「あそこまで飛ばす女性なんてまったく見たことないぞ…」

魁「おい、誰だ、あの選手…」

長谷川「知らん…」

四田「お前らぁ!どこ行ってんだァ!って、なんだあの女の子…ホームラン連発じゃないか…」

そして、その女性はゲ―ジから出てきた

???「ふぅ…疲れた…」

長谷川「…あの、きみ凄いな、女の子なのにホームラン連発なんて…しかも木製バットで…」

???「え…あ…あぁ…あんた…もしかして、中学野球界最強のバッター、長谷川幸太!?」

長谷川「え…まぁそうだけど…」

この女性は、長谷川の事を知っているらしい…

???「それで、後ろにいるのは下西中の恐怖の3番打者、伊藤魁!?」

魁「んまぁ、そうだけど、あんたは一体誰なんだよ…」

綾奈「私は、あかつき大付属の3番、橋綾奈(タカハシアヤナ)!

この女性は、元々中学時代野球をやってたらしい…高校になるとあかつき大付属高校に入学し、マネージャとしてチームを支えていたが、この前の件でチームに選手として再入部…入部テストで、ホームランを連発したことで入部が決まったという…

綾奈「そうだ!このバットにはちゃんとした名前があるんだから!神出鬼没って言うの!それじゃ、私は帰るから!じゃあね!」

綾奈が帰ろうとした時…

魁「ちょっと待ってくれ!出来たら電話番号を…」
結果は…!?
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/25 22:41  No. 99    
       
綾奈「ふふっ…いいわよ!あんたとは一度ゆっくり話してみたかったからね!」

そういうと、綾奈は持っていたカバンからメモ帳とペンを取り出した

綾奈「はいどうぞ!じゃあね〜」

そういって綾奈はドアを開けて帰って行った

四田「お前がそんな奴だったなんて…」

長谷川「よし、魁ナイスだ。あいつのバットの事は俺も知りたいからな」

そんなこんなで皆帰宅

そして、翌日…場所は清千ではなく、あかつき大付属…

綾奈「おっはよー猪狩君!」

守「君は橋じゃないか。珍しいじゃないか、君がこの僕に挨拶をするなんてね。」

この者は、あかつき大付属のエース、猪狩守である。今年は弟の進が入学し、バッテリーを組むことが予想される。

綾奈「そうかしらね?まぁ、私の気分に貴方はかなわないわよ!」

守「そうかい。だが、野球の実力では、君は僕には敵わないよ」

綾奈「あーら、そうかしらねぇ」

このように、二人は毎朝喧嘩には見えない喧嘩をしている。

場所変わって、伊藤家…

長谷川「おらぁぁぁ速く起きろぉぉぉ」

ドゴドゴドゴドゴ…

雅は入院中だが、魁の目覚め方は変わらないようである。

そして、いつの間にか、時期はかなり進み夏の大会の抽選日となっていた
そして、魁は雅が入院している病院に来ていた。
昼の蒸し暑いなか、雅はまったく動かず、未だ意識不明だ…
魁「雅…俺、今から夏の大会の西東京予選の抽選会に行くよ…待ってろよ、絶対甲子園出るからな…」


ガララッ

ドアを開けると長谷川が立っていた。

魁「さあ、行こう…甲子園の為に…そして、雅の為に…」

長谷川「おぉーし、頼むぜ、クジ運檄悪キャプテン」
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/26 07:40  No. 100    
       
魁「えぇーと、清千学園、21番です…」

「清千学園は、22番の普通高校に決まりました」

しばらく経ち抽選会は終わり、魁と長谷川は学校に帰る道に付いていた


長谷川「お前のクセにくじ運よかったな」

魁「勝てばシード校とだけどな」
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/26 18:02  No. 101    
       
第一回戦前日…
打順の発表や、背番号の発表が行われた

穂香「では、背番号を今から渡します。言われた人から出てきてください。では、1番からです…」

背番号1は誰もがエースの小南と思っていたが…

穂香「釜江信也君。」

釜江「え、俺?なんで?」

穂香「今回の大会は、釜江君を中心に勝ちぬいて行きます。」

小南は1番ではなかった…
釜江にとっての高校最後の大きな大会…
釜江は1番を付け、この大会に出ることになった。

穂香「続けて行きます…2番、四田君。3番所山君。4番伊藤君。出てきてください。」

3人はそれぞれの背番号を受け取り元に居た場所に戻った。

穂香「では次、5番長谷川君、6番今北君、7番金子君、8番青星君、9番岡野君、10番銭形君、11番小南さん、12番岡本君、13番宮崎君、14番一岡君」

9人も貰いに来たあと、もとの場所にもどった

穂香「次は、スタメンの発表です。」

1番 センター 青星
2番 キャッチャー 四田
3番 セカンド 魁
4番 サード 長谷川
5番 ライト 銭形
6番 ファースト 所山
7番 ショート 今北
8番 レフト 金子
9番 ピッチャー 釜江

穂香「です。今日は明日の試合もあるのでこれで終わりです。」



着替え中…

魁「よかったですね、兄貴!」

釜江「ああ…嬉しいぜ!」
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/26 18:41  No. 102    
       
ガタンゴトンガタンゴトン…

この日、青星和弥は夏の予選大会の会場へ向かっていた。ある一本のバットを持ちながら…

青星(このバット…使うのは二回目になるかな…)

心の中で青星は呟いていた

青星(百花繚乱…)

このバットは全て青星の為に作られた、特注品…
他のものが使えば怪我をしてしまうかもしれない

青星(このバットを使って…打って…勝つ!)

青星は清千に来てから少し変わったと自分で言っていた…

^死山の時には一人で野球をやっていたが、清千に来てからは皆と一緒に野球をやれるようになったと…

青星(うし、着いたな)

青星は電車を出て、球場へ向かう途中、長谷川と魁に出会った。

魁「お、青星!おはよう!」

青星「ああ、おはよう…」

長谷川「よう、青星…」

少し会話を交わした後、また球場に向かって3人は歩き出した

青星「お前、あのバットを使っているのか?」

電光石火の事だろう

長谷川「ああ、使ってたよ。最近折れちゃったんだ。また作ってもらったけどね」

青星「そうか。俺も今日使ってみるよ。百花繚乱…」

魁「あれ、お前もそういう系のバット持ってるんだ。俺の知り合いにもいるぞ、神出鬼没っていうバット持ってるやつ。」

青星「そうか。あのバットは日本に20本あるって言われているんだ…西東京だけでも3本もあるんだな」

魁と、長谷川と青星はずっと会話を楽しんでいた。やがて、球場に到着したようだ
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/26 21:30  No. 103    
       
穂香「皆さん、集まりましたね。では、私が話を…えぇー、釜江君にとっては最後の大会、他の皆さんにとっては1回目、または2回目の大会です。悔いのないよう、思いっきり頑張ってください。」


魁「よし、皆円になってくれ」

穂香の話が終わった後、魁が円陣を組もうと呼びかけた。

魁「皆、秋の大会みたいにはされないぞ…皆成長したはずだ…試合開始まで…気を抜かずにやり通すぞ!」

「おぉー!」

そして、試合開始…

四田(よし…全球ストレートで!)

釜江は2球ストレートを投げ込んだ

そして、最後の球もストレートで1番バッターをセカンドゴロに打ち取った

四田(次は変化球で…)

釜江は1球目にスライダー、2球目にストレート、最後にチェンジアップを投げ、今度はサードゴロに打ち取り、その後のバッターも抑えチェンジ

釜江(ふぅーっ緊張したぁーっ)

四田「ナイスピッチです、兄貴!」

釜江「いぇーい!」

ベンチではこの二人が喜んでいた
そして、一番バッターの青星が打席に向かっていた


青星(さぁてと…百花繚乱…頼むぜ…)

百花繚乱を持ちながら…



長髪を揺らしながら、バットを何度か振り打席に入った青星はバットを構えた


相手が投げた球に、青星は、百花繚乱でこう答えた。

バコォォォォォン!!!
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/27 07:44  No. 104    
       
青星がホームランを打ち波にのった清千学園は6回コールドで勝利した。

釜江「いやぁ、完封出来るなんてなぁ…出来すぎだよ…」

魁「そんなことないですよ、初先発で勝利なんて凄いじゃないですか!」

皆が釜江を褒めている所から少し離れたところで小南がその様子を見ていた。

小南「………」

その様子に気づいた四田が、小南へ近づいてきた

四田「どうした?登板出来なくて悔しかったか?」

小南「いや…別に…」

四田「大丈夫…実力だったらお前が上だよ。あの人は最後なんだ…別にいいじゃないか」

小南「そうだね…来年なら…!」

さて、青星は何をしているのだろうか

青星(百花繚乱…やっぱすげぇや)
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/27 17:43  No. 105    
       
青星(とにかく、決勝まではもう使わないようにしよう…折れたら困る…)

青星は決勝まで進む事を分かっているように言った。


そして、清千学園は順調に勝ち進んで行った。
準決勝、強豪の一之宮高校と当たったが、釜江のピッチングや、長谷川のホームランで難なく突破したのであった

決勝前夜…

穂香「皆さん、明日全てが決まります。そして、相手は^死山学園です。秋にぼろ負けしましたが、貴方達は成長したはずです。ですが、相手も成長したと思います。という訳で今からこのDVDを見てもらいます。」

そういうと、穂香はカバンから3枚のDVDを取り出した

穂香「vol.1から見ます。」

DVDをプレイヤーに入れ、映像が始まった

その映像には、エースと思われる投手が投げていた。

四田「球速いなぁ…145はあるかな?」

次はブルペンの様子が映り、投手が3人いた

青星(島野、菅山、玄野…)

その3人は青星はしっているようだった

魁「青星、3人の事知っているのか?」

青星「ああ。一番左にいるのが島野といってエースだ。その隣が菅山。確か、中継ぎだったかな。で、その隣が玄野…あいつは一度も投げたことがないはずだ。」

青星は、その後のDVDの事も詳しく教えてくれた。

青星「この体がでかいのは、北神靖也。四番で、俺の1学年先輩だ」

北神の身長は、190はあるだろう…体重もそれなりにあるはずだ

穂香「はい、これで終わりです。皆さん、帰ってもいいですよ。」

魁「ふぅーっ、終わったー」

魁は、両手を上に伸ばしあくびをした

長谷川「魁、帰るぞ。」

魁「うし、そだな」

魁は座っていた椅子から立ち、部室の外へ向かっていった



魁「創立1年ほどしか経ってない野球部が、まさか、決勝までいくとはね…」

長谷川「ま、この野球部、野球経験者ばっかりだしな。」

魁「そうだったな。あ。そだ。雅の病院に行きたいんだ。ついてきてくれるか?」

長谷川「ああ、いいよ」
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/27 18:19  No. 106    
       
魁「おーい、雅。来たぞ」

雅「………」

雅は未だに意識不明。
医師が言った4カ月までは、もう少しとなった

魁「やっぱり、まだ意識不明か…」

長谷川「そうか…そうだ、決勝の事教えてやれよ」

魁「ああ、そだな。雅、俺達、予選の決勝までいったぞ。あと一つで甲子園だ」

すると、雅が…

雅「あ…にき…お…め…でと…う…」

長谷川「おい、雅ちゃんが喋ったぞ!」

魁「マジか!おい、雅!」

だがその後、雅は喋ることはなくなった

魁「よかった…雅、明日に備えてもう帰るよ。ここから明日は応援してくれ」

魁と長谷川は、病室を出て家に帰り、ご飯を食べ、風呂に入り、眠った

そして、いつの間にか朝…



魁「おい、起きろよ。幸太」

長谷川「魁か…珍しいな、お前が俺より速く起きるなんて」

魁「まあ、決勝戦だしな…寝坊は出来ないからさ…」

魁は5時半に起きて、長谷川を起こした

だが、試合開始は12時…

開始までは、約6時間はある


魁「11時には集合か…神宮まで行くんだっけ…10には家を出るか」


いよいよ10時になり、二人は家を出た。

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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/27 21:00  No. 107    
       
魁「ふぅ…着いた着いた」

魁の家から、神宮球場までは約1時間
少し時間がかかる

長谷川「皆はどこだ…って、いたいた。おーい!」

四田「お!長谷川!伊藤!こっちだ!」

二人は、小走りで皆がいる所へ向かった。

穂香「これで、青星君以外は集まりましたね。」

魁(青星か…なんだか嫌な予感が…)

すると、この試合を見に来ていた人が…

「おい!君大丈夫か!?」

なんと、青星が倒れていた

穂香「青星君!どうしたの!?」

穂香が、走って青星の元へ走って行った

青星は傷だらけだった

青星「大丈夫です…ちょっと殴られただけですから…^死山の奴らに…」

^死山とは、青星が昔いた学校である。

穂香「多分、転校したあなたを憎んでいたのでしょう。」

青星「はい…多分、試合中にも何かしてくるでしょう。試合には出れますから…」

事件が起こり、しばらく経ち、選手は球場に入った

ベンチに入ると…

「お、来たぞ来たぞ!!」

ウォォォォォォォ!

長谷川ァぁぁぁぁぁ!

伊藤ぉぉぉぉぉ!キャプテ―ーーーーン!

かなりの大歓声が響き渡っていた

魁「うひゃー、凄いなぁ…」

長谷川「なんだよ、これ…」


^死山ベンチ

北神「青星の野郎…何にもなかったみたいにキャッチボールしてやがる…」

島野「ちっ…むかつく野郎だ…」



キャッチボールなども済ませ、プレイボール
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/27 22:09  No. 108    
       
四田(大丈夫です。落ちついて行きましょう…)

なぜ、このような事を言っているのか…
それは、先発の釜江がホームランを打たれたからだ。
北神が、釜江のインコースの鋭い直球をスタンドに運んだ。
その後、大荒れし、5番にスリーボールとなってしまったからだ

釜江(ふぅーっ…落ちつけ…)

釜江は腕を大きく振りボールを投げた。

5番はボールを見逃し、1ストライク

魁「いいよーっ、ナイボー!」

キャプテンの魁が釜江に声を掛けた

釜江「ツーアウト!!」

釜江も声を出した

そして、今度はスローカーブを投げた。

これをバッターはバットに当てたが、ファールとなった。

四田(よし、好い球!では、次はスライダーで!)

釜江は頷き、スライダーを投げた

この球をバッターはバットに当て、センター方向へ。

四田「センター!」

センターの青星はバックスクリーン側へ、走って行った

パシッ

青星「よいしょっと」

青星は難しい打球を難なくとった。
今のでスリーアウトチェンジとなった


バッターは、1番の青星

青星(さぁてと、百花繚乱、行くぞ!)

青星は百花繚乱を片手に持ち、打席へ向かった。


島野(あいつ、両打ちだったな…俺は左だから、今は右か…)

島野は、長い腕からボールを投げた

青星(ストレート系に強いこと…知らないのか?)

青星がフルスイングで打った打球の行方は?
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/27 22:20  No. 109    
       
ガゴォン

島野「んな…バカな…」

打球は誰もいないライトスタンドへ…


四田「よっしゃぁぁぁ、同点だぁぁぁぁ!」

釜江「青星ぃぃぃ」

青星は、ダイヤモンドを一周し、ベンチへ帰ってきた。

すると、選手は青星の頭を叩いた。

魁「青星ぃぃぃぃ、お前ぇぇぇぇ」

青星「っちょ、痛いって…」

青星は嫌がりながらも笑っていた。

そして、島野は玄野と交代した。

玄野は、青星が^死山に居た頃は投げたことがなかったというが…?

青星達が喜んでいる所に、一つの好い音がした。


玄野「ふぅ…」

四田「はっやそー…」

四田は、打てるのかと思い、左打席に入った
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/28 18:10  No. 110    
       
「バッターアウッ!」

四田「なんだよ、あのSSF…」

SSFとは、フォークボールに似た握りから投じられ、より速い球速で小さく落ちる変化球である。

魁(んなぁーっ、なんだよあの、スプリット!キレキレじゃないかよ!)

魁は、初めてかなりキレているSSFを見た。
なので、かなり驚いているようだ



魁(ふぅーっ、ふぅーっ…)

魁は少々緊張し、打席に入った。

そして、玄野はアウトコースへストレートを投げた。

魁「っ!」

魁は、バットを強引にもっていき、ボールにバットを当てた。

この打球は北神がいるサードにボテボテな当たりで飛んで行った

打球を北神が簡単にとり、ファーストへ送った。


「アウトっ!」

アウトのコールがされた時、玄野が球に笑いだした。

玄野「ははは…ははっ…ははははははは!」

魁「な、なんだ?」

すると、玄野は…

玄野「このクソ兄貴が!俺の勝ちだバーカ!ははは!」

魁「え、俺?俺!?」

ベンチに戻っていた魁は、皆に見られていた

玄野「気づくのが遅いんだよ、バーカ!」

魁は戸惑っていた…
いきなり玄野に、自分は玄野の兄という事が告白されて…

長谷川(魁が、玄野の兄…だと…?)

「ストライク!バッターアウト!」

長谷川「あ…」

長谷川は、魁が玄野の兄という事をいきなり知ったので、考えすぎて、三振してしまった。


長谷川「おい、魁。どういうことだ」

魁「わからない…今は試合に集中しよう…」


この後、試合は5回まで、動いていなかった…だが、6回…

釜江「はぁはぁはぁ…」

四田「大丈夫です…低めに集めましょう…」

現在、2アウト満塁となっていた…

最初は、なんとか2アウトとしたが、ヒットの連発で、満塁となった…

そして、バッターは、9番の玄野…

玄野(甲子園に出るのは…俺達なんだよ!)

釜江はスローカーブを投じた…
しかし、それが、曲がらずど真ん中へ…

玄野「おらぁぁぁぁ」

ズドォン!

四田「んな…バカな…」

打球は、センターバックスクリーン当たり、満塁ホームランとなった…

穂香(限界…ですね…)

そういうと、穂香は、審判に交代を告げに行った

穂香「ピッチャー、1番に変えて11番」


小南「よし…」


釜江「小南…後は頼む…」

小南「わかりました…」
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/28 22:26  No. 111    
       
小南「っ!」

綺麗な左腕から投げられた、Vスライダー…

1年の時、穂香に指摘された所は完全に良くなっていた。

「バッターアウッ!チェンジ!」

小南「よし!」

小南は、初めて大きな声を出した。

四田「いいぞ、薫!このまま抑えていくぞ!」



皆は、ベンチに戻り、先頭の銭形は打席に入った。

ウグイス嬢「5番、ライト、銭形君…背番号、10」

ぱらぱ〜ぱ〜ら〜らぱらら〜ぱらら〜〜

このコールがされると、1塁スタンドから、銭形への応援歌が流れ出した。


銭形(5点差…か…とにかく塁に出ないとな…)

かっとばせー、銭形!


銭形(うし、来い!)


玄野は、ストライクからボールになるスライダーを投げた


銭形「外!」

その球を、銭形はバットに当て…

魁「よし、抜けたぁぁぁ」

打球は、二遊間へ…

うぉぉぉぉぉぉぉお

そして、1塁スタンドは沸いた


その後も、ヒットが続き…

ウグイス嬢「8番、レフト、金子君…背番号、7…」


金子「うし…行くか…!」


魁「金子ー!球良く見て行けよー!」

金子は、魁の言葉に頷き、打席に入った



玄野「8番が、俺の球を打てるわけがないだろ…舐めんじゃねぇよ…おらぁぁ!」

玄野は、思いっきりストレートを投じた…だが、長谷川と同じで、ストレートに強い金子はフルスイングでバットを振り…

金子「俺らを舐めんじゃねぇぇ!」

バットにボールは、当たりぐんぐんのび…

玄野「何っ!?」

ガコンっ

打球は、レフトのポールに当たった…
金子は人生初のホームランを放った


わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


吹奏楽部A「やったー!」

吹奏楽部B「金子くーん!」

金子「いっよしゃぁぁぁぁぁぁぁ!うおっほぉぉぉぉ!」

金子は拳を天高く突き上げホームに帰ってきた


魁「金子ぉぉぉ」

金子「伊藤ぉぉぉ」

二人はハイタッチをし、仲良くベンチに帰って行った。

穂香「金子君、おめでとう。ナイスバッティングです。」

金子「あざぁーっす!」

…………

玄野「ちっ…ふざけんじゃねぇぞ…」

北神「おい、大丈夫だ玄野。まだ1点差ある。」

玄野「うるせぇよ…さっさとサードに戻りやがれ…」

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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/28 23:03  No. 112    
       
試合は、ついに1点差のまま、9回裏…

皆は一度集まり円陣を組んだ


魁「皆…甲子園出たいよな?…諦めてなんかいないよな?…たったの1点差だ。皆で逆転するぞ!」

「おおーっ!」


バッターは、9番の小南…だったが…

穂香「小南さん、代打です一岡君、行きなさい」


一岡「え、あ、はい!」


小南「一岡君、後は頼むよ…」


一岡「はい!」

一岡は、小走りで、右打席に走って行った


玄野「ふんっ…舐めんな!」

一岡「速っ!」

「ストライク!」

一岡は、球の速さに驚いていた。
しかし、一岡は…

一岡(俺が出ないと駄目なんだ!)

まったく、諦めていなかった。

だが、あっという間に追い込まれた一岡は…

「バッターアウッ!」


青星「ナイススイングだ。」

一岡「すいません…」

青星は、一岡を励まし、打席に入った。

青星(さ…来いよ…)


玄野「くくく…」

玄野が投げた球は…


青星「うわっ!」

バキッ!

青星「い…くそ…」


魁「おい、大丈夫か!?」

長谷川「青星!」

青星「大丈夫だ、問題ない…かなり痛いけど…」


四田「それ死亡フラグだよね…ってか大丈夫か?」

青星は一塁に走って行った

玄野は、ニヤニヤしながら帽子を取り、謝るぞぶりを見せた


続く四田はバントの構え…

四田(失敗だけはしない…失敗だけは!)

コンっ!

バントの打球はピッチャー前に転がってしまったが…

玄野「おらぁぁ」

玄野は転がった打球を2塁に送った。

だがしかし…

青星(アウトになる事は出来ないんだよ!)

青星は2塁にボールが送られる前に2塁ベースに触っていた。

玄野「くっそ!」

しかも1塁までがセーフとなった。


続くバッターにはキャプテンであり、3番の魁…


魁(なんだよ作者…お決まりの事なんでするんだよ…)

変なことを思っていた

魁(まあ、いいや…)

魁は打席の中でかなりはやく心臓が鼓動していた。

かっとばせー伊藤!

長谷川「魁!頑張れ!」

魁(ふぅ…ふぅ…)

玄野「おらぁぁぁ!」

ズドォン!

魁(やる…やってやる…雅の為に…皆の為に!)

四田(あいつ、超集中力出してんじゃねぇか)

玄野「ふぅ…おらぁ!」

ドパァン!

魁(俺が打ちたいのは…SSFなんだよ!)
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/28 23:24  No. 113    
       
玄野「終わりだ…SSFで!おらぁぁぁ!」

ビュンッ!

魁「っ!!」

球場内に、気持ちいい快音がなり響いた

打球は右中間のフェンスに当たった

この時点で青星はホームに帰っていた


長谷川「いけ…四田!帰ってこい!」

四田「はぁはぁはぁ…絶対に!帰る!」

四田は全力疾走で疲れているのに、まったくそんな気配がなかった。


ボールは、セカンドがライトに近いところでとりホームに投げた。

四田「帰る…帰ってやる!」

キャッチャーがボールを捕った…だが、四田はその時には…

四田「よっしゃぁぁぁぁ!!」

ホームに帰り、皆と抱き合っていた

魁「…んあ?勝ったのか?皆喜んでるし…ってよっしゃぁぁぁぁ」

魁も、勝った事にようやく気付き、ホームに戻ってきた。

玄野「くそ…なんでだよ…なんで俺が…!くそがっ!くそがっ!くそがぁぁぁぁ!」

玄野が、マウンドにグローブと帽子を叩きつけていた。

玄野「なんで!俺があのクソ兄貴に負けるんだよ!おかしいだろうが!なんでだ!ざっけんな!」

魁は、その様子を見つけ、心でこう呟いた

努力したからだよ。と…

玄野は、ずっと練習を真面目にやっていなかったのだ…だが、魁はいつもちゃんと素振りもしていたし、何より練習は一番真面目にやっていたのだ。

長谷川「甲子園…だぁ!いえーい!」

穂香「皆さん、嬉しいのは分かっています。速くベンチから出てください」

魁「分かりました…さ、皆行こう!」

球場を出ると、大勢の人がいた。


長谷川くーん!
伊藤くーん!

四田ー!小南ぃぃぃ

様々な声が聞こえた。

魁「皆、並べ。」

魁の言葉で部員達は並び始めた。

魁「皆さん、応援ありがとうございました!甲子園でも頑張ります!礼!」

「ありがとうございました!」


わーわーわーひゅーひゅー


魁「皆帰ろう…」

長谷川「その前に、あいつにあってこいよ」

穂香「行ってきなさい」

魁は玄野を探し始めた。
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/29 11:07  No. 114    
       
魁「あーれ、あいつどこだろ?」

魁は玄野を探していた

魁「ベンチ3塁側だし、こっちの方向だよな〜」

玄野は、魁の弟ということが、試合で明かされた。

魁「お、いた。」

玄野「…あ…」

玄野を見つけた魁も、玄野に見つけられた


玄野「何しに気やがった…」

魁「詳しく聞きに来たんだよ…」

二人は場所を少し移動させた。

玄野「俺が知ってることだけ話す…まず、俺達は双子の兄弟だ。お前が兄、俺が弟だ。俺は、生まれて二日後に俺達の父親の兄に誘拐された…」

魁「俺達が、双子?…なんだよそれ…」

玄野「そいつは、相当の悪だった…虐待ばっかりだった…そのせいで、俺はこんなになっちまった…そして、お前の事は、俺が15の時に教えてもらった…お前は教えてもらえなかったんだな…」

魁「ああ…何にも聞いてない…」

玄野「父の弟は、今はもういない…出て行った…だから、今は一人暮らしだ…」

20分がたち、魁は皆の所へ戻った。

長谷川「お、来たな」

魁「……」

魁と長谷川はバスに乗り、バスが出発して、学校に帰った。


その夜、学校で祝勝会が行われた

四田「あー、うま!」

釜江「ははは!」

皆の気分は最高に高かった。
いつもは静かな青星でさえも…

祝勝会は終わり、皆は帰宅の準備を始めた。

長谷川「雅ちゃんのところに報告はしないのか?」

魁「もう夜遅いしな…明日行くことにした。」

長谷川「そうか…」

魁は帰っている途中、玄野の事を話していた。


長谷川「お前が、あいつと双子の兄弟か…」

魁「ああ…本名は、伊藤達也って言うんだ…」

二人が話している間に家に着いた。

魁「ただいま…」

長谷川「ふぅーっ疲れた…」

二人がリビングに行くと…

達也「遅いぞおまえら」

玄野がソファーに座っていた

長谷川「んな、なんでお前がいるんだ!」

達也「何言ってんだ、ここは俺の家だぞ。お前こそ何でいる」

長谷川「魁に泊めてもらってんだ!」

魁「玄野は俺が呼んだんだ…一人暮らしだそうだからな…」

この夜、長谷川と玄野はずっと喧嘩をしていたらしい…
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/29 13:25  No. 115    
       
長谷川「おーい、お前ら、起きろ!」

達也・魁「……」

玄野は、魁と同じでまったく起きない。

長谷川「こいつら…仕方ない…おらおらおらおら…」

長谷川は、玄野の腹と魁の腹に交互にパンチした。

達也「グワハァ!?」

魁「ウガヤァ!?」

長谷川「お前ら、兄弟揃って似てるなぁ」

長谷川は笑いながら言った

達也「俺を兄貴と一緒にすんじゃねぇ…」

魁「そうだぞ、幸太…」

この後、3人は朝食を食べ雅のいる病院に行った。

魁「よし、着いたな…玄野、雅は集中治療室にいる。ついて来い…」

達也「俺に命令すんじゃねぇ…」

3人は集中治療室に行ったが…

魁「あれ、いない…」

達也「おい、どういうことだ」

長谷川「ナースセンターに行ってみよう」

ナースセンターに行くと…

ナース「ああ、あの人なら普通の病室に移しましたよ。意識が回復したので」

魁「まじっすか…」

二人は、病室の番号を聞き、雅の元へ向かった


魁は、病室に入るとさっそく雅を見つけた

魁「雅!大丈夫か?どうしたんだそんなに老けて!」

雅「兄貴…こっち…」

長谷川「魁、こっちだ。」

達也「クソ兄貴…何してやがる…」

魁「あ…」

魁は、雅のベットの前のベットのおばさんと間違えてしまった。

雅「兄貴…後ろの人だれ…?」

魁「ああ、こいつは…」

達也「クソ兄貴の双子の弟であってお前の兄である、玄野達也だ。」

雅「あ…どうも…」

魁「こいつ、生まれた二日後に誘拐されたんだ。で、昨日家に帰ってきた。」
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/30 14:57  No. 116    
       
雅と、玄野は話している内に仲良くなった。

雅「お兄ちゃん、ストレートの球速何`なの?」

達也「確か…平均で140キロ前後だったか?…マックスは145くらいだ…」

雅「速いんだね!」

こんな感じである…

魁「おい、お前ら。俺らは練習があるから帰るぞ。」

達也「じゃあ俺も帰る。」

雅「兄貴は帰っていいから、達也兄ちゃんはここに居て!」

魁「んな!?…達也、お前暇なんだろ?いてやれよ」

達也「なんでだよ!」

雅は、どれだけ速く玄野に慣れたのだろうか

雅「達也兄ちゃん…うぅ…」

達也「あーもう、わーったよ、」

雅「ホント!?やったー!」

という訳で魁達は帰った…

魁「なんでずっと雅と一緒にいた俺は帰ってもよくて、あいつは居て欲しいんだ…」

長谷川「いいじゃねぇか。突然また兄が出来たんだ。しょうがないさ」
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ロックされています   Re: King nine  名前:魁斗  日時: 2013/06/30 17:24  No. 117    
       
練習の用意をし、学校にやってきた二人は部室に向かった。

魁「こんちはー。誰かいるかー?」

四田「おう、お前ら。来たのか」

部室には、四田と銭形がいた。

銭形「どうもっす、先輩。」

長谷川「よっ銭形。」

こんな風に話していると、突然ドアが開いた。

穂香「あら、伊藤君達。来ていたんですね。」

魁「あ、穂香さん。こんにちわっす」

穂香「皆さんに、いいお知らせです。なんと、この部室が大幅に改装されることになりました。」

部室の改装は、学校側が、野球部の甲子園初出場ということで決定したらしい。

魁「甲子園から帰ってきたら…楽しみだなぁ」

その後、続々と部員が集まってきた。

やっと全員揃い、部室の改装について穂香からもう1度話された。

小南「女子用のロッカールームまで作ってくれるんだ…」

金子「しかも、シャワールームまで作るのか…」

部員達は、改装の事について詳しく書かれた用紙に目を通していた。

魁「おい、よく見ろよ!合宿の時に使える大広間も作るとか書いてあるぞ!どんだけ金あるんだよ、この学校…」

穂香「校長が、大企業の社長の、息子らしいですよ。」

長谷川「だから、妙に校舎もでかかったのか…」

穂香「はい、速く練習に行きますよ!」

部員は用紙を机に置き、部室から出て行った…

場所は変わって下西病院…

雅「………」

達也「眠りやがった…どうすりゃいいんだ…帰ったら帰ったで文句言われそうだな…クソ兄貴が帰ってくるまで…待つ…か…」

玄野は、魁が帰ってくるまでの5時間ほど…ずっと椅子に座っていたのである…

そして、清千学園ブルペン…


小南が、Vスライダーを四田のミットに投げ込んでいた。

四田「オッケー、ナイスボール!」

小南「あ…ありがと…」

四田は小南に近づいてきた。

四田「なんか、変化球に名前付けたくなるよな、オリジナル変化球っていうの?」

小南「僕も…ちょっと思ってた…」

四田「お前のVスラって、滝みたいに落ちるよなぁ…こんな名前どうだ、Give you terror Vスライダー…短くして、GVスライダー!」

小南「何かそれいいね…決定!」

小南は四田の案にすぐ賛成した。

四田「ささ、グランドに行くぞ」

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