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ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/23 06:37
皆さんに私から、重大な告知をしなければなりません。ついに私は決意しました。私が自分の家の印刷機で紙に刷っていた小説の第1章から第9章までを、可能な限り毎日、このズダダンに発表したいと思います!このパワプロファイターこと「タカハシユウジ」が! この小説、その名も「イーグルスの星」!
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Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/23 18:24
No. 17
「関東スポーツの河北(かわきた)です。真上選手、晴れてイーグルスの一員になった今の気持ちを語ってください」
「僕を最大限に評価してくださった楽天には感謝の気持ちでいっぱいです。ドラフト一巡目の名に恥じないプレーをしていきたいと思います。早くチームに溶け込みたいと思います」
秀行は緊張していながらも、記者達の質問にハキハキと答えていった。そして最後にこんな質問が飛んできた。
「真上投手、ズバリ貴方は何で勝負したいですか?」
秀行は即答した。
「針の穴を通すようなコントロールと多彩な変化球です!」
(書き込みのペースが異常に速くなりましたが、私の小説を記録しているUSBとワードから急いで貼り付けを行っているところです。何せ、私は時間が無いので……。)
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/23 18:32
No. 18
こうして秀行に対する質問は終わり、秀行の隣にいる選手に質問がうつった。
「東北新報の田上(たのうえ)です。川又選手、今の心境をお聞かせてください」
今呼ばれたのは大学生スラッガーの名が高い川又宗助(かわばた・そうすけ)である。宗助は答えた。
「無限に広がる大宇宙の様にものすごく大きな気持ちです」
意味不明だ。記者達はきょとんとしてしまう。宗助は表情が変わっていない。
「あのぅ、どういう意味で……」
「今言った通りです。以上!」
会場が変な空気に包まれる。そう、宗助は魔性の男と呼ばれていて何を考えているのか不思議だと言われてきた。そんな男である。記者達は次の質問に困ってしまった。破れかぶれに一人の記者がありきたりな質問をした。
「では……、貴方のアピールポイントはなんでしょう?」
こんな質問しか思いつかなかった。宗助はこう言った。
「さあ、なんでしょうか? 考えてみてください」
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/23 18:45
No. 19
辺りが沈黙する。秀行は思った。(そうか、この人が川又さんか、面白いひとだなぁ)そして、三巡目の選手に移った。
「では、岩尾選手、今のお気持ちをどうぞ!」
「本当は中日に入りたかったんですけどねぇ、和田さんや吉見さんと一緒にプレーしたかったんだけどなぁ。でも一応プロになれたんでよしとしたところです」
会場は爆笑に包まれた。一方の星野監督は必死に怒りをこらえているように見えたが。岩尾結(いわお・むすぶ)は高校生ナンバーワンショートと言われていて、全国的に注目されてきた選手である。シュアな打撃と50メートル走で5・4秒を誇る選手である。おとなしくて優しいやつだが、少々自分に素直なところがある。
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/23 18:48
No. 20
結のインタビューも終わり、今度は4番目の選手だ。
「三田選手、貴方のアピールポイントを教えてください!」
「私のアピールポイントはフォークボールです。これだけはほとんど打たれない自信があります。私は球速もスタミナもコントロールも平凡ですが、今回楽天球団にご指名いただき光栄に思うところです。真上君ごときよりも活躍できるようになりたいと思います」
今の言葉に秀行はむっとした。なんだこいつ、俺をなめてるのか! そう思った。今発言した三田吉男(みた・よしお)という男は社会人出身の21歳である。彼はかの大魔神佐々木並のフォークボールを武器にしている投手である。実は吉男は部落民に差別意識を持っている。彼の祖父は大手セメント会社を経営していて、多くの部落民を雇い彼らをこき使っている。吉男は祖父と父から部落民はいやしい者だと教わってきたので差別意識が強く根付いているのだ。
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/23 18:53
No. 21
そして次の選手の番が来た。
「東北新報の野村です。雪選手、今の心境を語ってください」
と記者が言った後、あたりの空気がガラッと変わる。
「はあ〜い! 私が雪正男よ! 憧れのプロ野球選手になれて私嬉しくて困っちゃう!」
こんなオネェ口調で話始めたのが雪正男(ゆき・まさお)である。身長が2メートルはあるように見えて、筋骨隆々である。顔もごつくて顎は青い。しかしそんな見た目にかかわらず、彼は非常に女らしい性格をしているのである。周りは言いようがない違和感に満ちた空気がただよい、唖然としてしまった。しかし、ここは会見場である。会見は続けなければならない。
「……、では、貴方のアピールポイントは?」
正男は開口一番こう言った。
「私、パワーにはとても自信があるの! 四国アイランドリーグではホームラン王になったこともあるのよ! あ、それと私を呼ぶときは『ユキちゃん』と呼んでね。そうしないと怒るわよ! いいわね」
「そうですか……、ではゆ……、ユキちゃん、憧れの選手は誰ですか?」
「私、山崎様にすごく憧れているの。あの分厚い胸板で抱かれてみた〜い!」
藤原は秀行にこそこそと話しかけた。
「変な選手が入ってきたでありんすねぇ。僕オネェは苦手でありんす」
「まあまあ藤原君、ともに戦うチームメートになるんだから、好き嫌いはよしておけって」
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/23 18:56
No. 22
秀行は藤原にそう諭した。次は五番目の選手である。
「では、木村選手、今の貴方の心境を語ってください」
記者がそういうと、木村は重々しく答えた。
「拙者が木村大樹(きむら・だいき)でござる。先祖は代々武家であり、拙者も父上から武士の心得を習得したのでござる。剣道は三段である。野球との出会いは拙者が小学校三年のころ、剣道の稽古から家路についていたとき、キャッチボールをしていた同級生の一人が拙者に向かって暴投をしたのでござる。その時拙者は瞬時に竹刀で球を打ち返し彼のグラブに偶然おさまったのでござる! 球を打ち返したときの感触はいまだに忘れていない。それから同級生に褒められ野球をやってみないかと誘われたのだ。拙者は流れのままにその話に乗り、野球を始めてみたらそれをとても好きになり、夢中になったのでござる」
まったく答えになっていないが、木村は続ける。
「しかし、拙者は才能に恵まれていなかった。悔しくて死ぬ気で野球の稽古をしたのでござる。剣道との両立も大変であった。だが、拙者はだんだんと野球がうまくなり、今回のご指名に至ったのでござる。
拙者のポジションは二塁でござる。特に突出した能力はございませぬが、努力だけは人一倍の自信がありまする。今回の楽天球団のご指名は光栄の至り。以上!」
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/23 19:01
No. 23
中途半端ですが、今日はここまでにさせていただきます。少し休んでから、第十章の構想を始めたいと思います。皆様、ありがとうございました。
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/24 08:49
No. 24
唐突でございますが、今日も作品の続きを投稿したいと思いますが、私は今日ぐらいは羽を伸ばしたいと思います。ですから、今日はこの掲示板にいる作家さんたちと彼らの力作に、私ごときでなんですが、エールだけを送らせてくださいませんか?
リアルのプロ野球でも観ようかなぁ〜。
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/24 18:40
No. 25
続きです。
こうして木村の会見は終わった。次は藤原だ。彼も緊張していたが、記者達の質問になんとか答えながら最後の質問にこう答えた。
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/24 18:43
No. 26
「僕の最大の武器は足でありんす。足の速さを見てほしいでありんす!」
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/24 18:47
No. 27
次はたった一人、育成枠で指名された選手の会見だ。
「それでは原田正太郎(はらだ・しょうたろう)投手、指名された今の気持ちを語ってください」
「ははははいいいいいっ! ぼぼぼ僕が原田正太郎ですう! いいい今はとても緊張して、ななななかなか言葉がでませんですう!」
「緊張せずに、リラックスしてください」
そうした記者の助言にも関わらず、正太郎はガチガチのままだった。
「それでは原田投手、貴方の一番の武器はなんですか?」
「ぼぼぼ僕はははは速い球に自信がありますう! ひゃ、ひゃ、150キロを超すストレートが武器ですう! ででで、でもコントロールには自信がありません!」
こんなこと言ってしまっちゃあお終いよ、と星野監督は思ったことだろう。こんな調子で原田正太郎の会見は進んで行き、こうして新人選手の入団会見は終わった。各選手達は、特に正太郎はほっとして会場から去っていく。
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/24 18:52
No. 28
「いやあ、緊張したなあ、藤原君」
秀行もほっとした表情で藤原に話しかける。
「ほんとでありんす。でも今日は充実したでありんす」
藤原もほっした顔で話す。
二人はにこやかにしゃべりながら事務所から帰っていった。そのころ岩尾結は星野監督にこってり絞られていたという。
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/24 18:56
No. 29
それから数日後、秀行が通う誠城高校の休み時間にて。
「秀行」
話しかけてきたのは秀行の幼馴染の女の子の伊原春生(いはら・はるみ)である。
「春生か」
そして春生はニコニコしながら話し始める。
「ついに秀行もプロ野球選手かぁ……。夢がかなったね! おめでとう! 巨人に入れなかったのは残念だったけど……」
秀行はそんな幼馴染の言葉が嬉しかった。
「ありがとう、春生。これから始まるプロ生活が楽しみだよ! お前も受験勉強頑張れよ!」
「うん、秀行も頑張ってね!!」
二人はお互いの健闘を誓い合った。
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/24 19:11
No. 30
日はすっかり暮れてしまった。秋から冬に差し掛かろうとしていた。紅葉に染まっていた庭の木もすっかり葉を落としていた。真上家は久々に家族そろっての夕食。テーブルの上には遅くかえってきた正が心を込めて作った料理が並んでいる。母はもうこの世にいない。
「久々に家族そろっての食事だな、秀行、正」
二人の父、吉良(よしら)は向かいの二人に話しかけた。
「そうだね、お父さん」
と正。だが秀行は沈黙していた。
「どうした秀行、一家団欒の時に……」
「何が一家団欒だ! 親父!」
秀行は怒鳴った。さらに続けた。
「解放同盟の活動かなんか知らんけど、いつも家に帰らないで家庭を顧みない。家族を大事にしないで、たまに居るからって何が一家団欒だ! 母さんはさみしがっていたんだぞ! しかも葬儀にも解放同盟の活動があるからって屁理屈こいて参加しなかったくせに……」
「兄さん……」
正はポツリと言った。
秀行はさらに続けた。
「そうだよ……、この家だって自分の力で建てなかったくせに! 何が我が家だ! だから部落は……! 部落は……!」
「秀行!」
吉良は近づいて秀行のほうを思い切りはたいた。秀行は椅子から倒れ落ちた。
「お父さん! やめてよ」
「正は黙ってろ!」
吉良は怒鳴った。
「そうか……、殴ったな、親父! あんたは父親失格だ!」
秀行はゆっくり起き上がり、テーブルをドンと強く叩いてそう怒鳴った。
「父親にそんなこと言うか!!」
こうして、久しぶりの家族そろっての夕食は秀行と吉良の喧嘩で終わった。正はそんな光景を見て悲しむしかなかった。
そんなこんなで合同自主トレの日が迫ってくる。
第二章 終わり ありがとうございました。
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/25 20:06
No. 31
第三章
一月某日
「仙台は寒いな……」
秀行はそう声を漏らさずにはいられなかった。慣れない東北、仙台の冬は関西出身の秀行にはこたえる。秀行は厚手のジャンパーに手袋姿、首にはマフラーを巻いている。しかし、それでも寒いのだ。
「さささ、寒いでありんす! この寒さは異常でありんす! 身体につきささるようでありんす」
体をぶるぶる震わせながら、藤原は騒いでいる。彼は油断して手袋をしてこなかった。そんな藤原は冷えた手に息を吹きかけている。
「秀行君、もっと温かい場所で自主トレをしたかったでありんす」
「まあまあ、藤原君、仕方がないよ」
秀行は藤原にそう諭さざるをえない。
「そんなに寒いかなあ?」
と、話し始めたのは岩尾結だ。彼も重装備だが、表情はケロッとしている。
「体を動かしていれば温かくなると思うけどなあ」
「そうよ!」
雪はそう相槌をうった。
「私達スポーツ選手なんだから、これくらいの寒さに負けてはいられないわよっ!」
さ、いきましょ、と雪は練習場へと向かっていった。秀行達も彼に連れられるように練習場に向かっていった。
これから秀行達新人選手は新人合同自主トレーニングを行うところだ。かれらは入団発表記者会見以来の対面である。無論、練習を共にするのはこの日が初めてだ。まず、手始めのストレッチをした後、ランニングが開始された。グラウンド内をぐるぐると何周もするのである。
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/25 20:08
No. 32
キャー、キャー、秀行くーん!
さすが甲子園のアイドル。秀行見たさに集まってきた女性ファン達が彼に黄色い声を上げていた。報道陣も彼を中心に撮影しながらカメラを回す。
「さすがでありんす、秀行君。人気ありまくりでありんす。羨ましいでありんす」
藤原は秀行の後ろを走りながらそう声を漏らした。秀行はなんとも言えないような表情だ。少し照れているが。
「チッ」
三田は不機嫌そうな顔をして舌を鳴らした。
しばらくすると、秀行たちの体が十分に温まりほぐれてきた。彼らの気持ちはだいぶリラックスしてきていた。
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/25 20:12
No. 33
次はダッシュだ。ピッと合図の笛がなると、スタートするというものだ。通例では二人一緒に走るのだが、人数が半端なので、木村大樹だけは一人で走ることになった。トップで走るのは、藤原と岩尾だ。
「僕は足の速さを売りにしてプロになったでありんす! 岩尾君、悪いでありんすが君には負けないでありんす!」
「あ、そう。よろしく」
気合入りまくりの藤原だが、岩尾はさらりと言葉を返した。そして二人は位置に。
ピッ!
合図の笛がなった。
藤原は一目散にシュタタタッと走り出す。しかし、岩尾のほうがもっと速かった。シュタタタタタ……、岩尾は藤原を半歩、一歩と差をつけていった。そして終わってみれば、3メートルは差がついていた。藤原の50メートル走のタイムはベストで6・0秒。対する岩尾はベストタイムで5・4秒。その差は明らかだった。
「ううっ悔しいでありんす!」
藤原はとても悔しがった。岩尾のほうはケロッとしているが。それは勝者の余裕ではなく、ただ、この「勝負」というものにまったく関心が無かったので、無関心という顔だった。
地団駄を踏んでいる藤原を秀行はなだめようした。が、先に声をかけたのは木村だった。
「藤原殿、落ち着くのでござる」
木村は更に続けた。
「岩尾殿の足の速さは球界でも1、2を争う。藤原殿も速いでござるが、これは仕方のないことでござる」
確かに木村の言うことは正論だ。藤原はしぶしぶ後に引いた。
「木村さん」
秀行は木村に話しかけた。彼に感謝したいのだ。
「ありがとうございます。藤原君はあの通りの性格だから」
「そう言われるほどではないでござる」
木村はそう返した。
「さあ、今度は拙者の番でござる」
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/25 20:14
No. 34
ダッシュが終わると、次はキャッチボールだ。秀行は原田と組むことになった。
「よろしく! 原田君」
秀行は原田に気さくに声をかけた。すると原田はとても驚いた。
「ここここ、こちらこそ!」
スターに声をかけられたのだ。アガリ症の原田にとっては動揺するのも当たり前だった。
そしてキャッチボールが始まった。相手の原田が初めに投げた。そして秀行は彼の球に驚くことになる。
ギュルルルル!
軽く投げてもものすごい回転だ。そして手元でピュッと伸びる。コントロールこそ悪いが、秀行はそんな原田の投げる球の威力、重さ、伸びに驚いた。
「軽く投げているのになんて球を投げるんだろう。原田君は化けるととんでもない投手になりそうだ」
秀行は心の中でそう思った。
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/25 20:18
No. 35
次はノックだ。
二人が組になって時間ごとに交互にノックをする形式だ。ただ、自主トレの一環なのでとるのが難しい打球は打たないことになっている。秀行は雪と組むことになった。
「雪さん、よろしくお願いします」
秀行は雪に軽く声をかけると
「もう! ユキちゃんって呼びなさいよ! 怒るわよ!」
と怒鳴った。そういえばそうだった。入団記者会見の時、雪は自分の事を「ユキちゃん」と呼べと言っていた。そのことを秀行は今頃思い出したのだった。
「すみません、ゆ……ユキちゃん」
「いいのよ、秀行君。貴方と組めてあたしは嬉しいわ! さ、始めましょ!」
秀行と雪のノックは異様な光景だった。雪は巨体をオーバーに揺らして秀行の打球をさばいていた。
「どんどんきなさーい!」
そんな雪に回りはドン引きしたのだった。
Re: ファイターの小説
名前:
パワプロファイター
日時: 2012/06/25 20:26
No. 36
そして一通り一日の練習が終わった。秀行は球場から出ると、報道陣に囲まれた。当然インタビューである。ある記者が開口一番こう切り出した。
「どうですか、体の動き具合は?」
秀行はすぐに答えた。
「まだキャンプ前なの体はまだ出来ていませんが、これからシーズンに標準を合わせてどんどん動けるようにしたいです」
「どうです? 仙台での暮らしのほどは」
「新鮮な気持ちはあります。僕は関西の出身なので、東北は色んなことが初めてですから。ただ……、寒いですね」
こんな調子でインタビューは続いた。そしてある記者はこう切り出した。
「では最後に、今年は新人王、狙っていきますか?」
「新人王ですか……」
秀行はどのように答えるか迷った。しばらく考える。でも、ドラフト一巡目に指名されたのである。欲はあるのだ。
「新人王ですか……、できれば……」
しかしそこへ邪魔が入った。
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